土ノ魔王獣 マガグランドキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 09:41 UTC 版)
「グランドキング」の記事における「土ノ魔王獣 マガグランドキング」の解説
『ウルトラマンオーブ』第2話「土塊の魔王」に登場。 ウルトラマンタロウによって地底深くに封印されていた、土属性の魔王獣。頭部には魔王獣特有のマガクリスタルを有する。『太平風土記』には「土を禍々しく乱せし巨大な魔物」と呼ばれる「禍蔵鬼(マガグラキ)」として記されていた。ジャグラーによって地底怪獣の怪獣カードから力を与えられ、自らを封印する龍脈上にある建物を地盤沈下によって崩落させていた。やがて、全地点の封印が解かれると完全復活し、地上に姿を現す。 ウルトラマンオーブ(スペシウムゼペリオン)のスペリオン光線も通じないほど、きわめて頑丈な皮膚による防御力に加え、マガ一閃という全身からのエネルギー放射によって周囲を吹き飛ばすほか、胴体から放つマガ穿孔というレーザー光線はビルに風穴を開けるほどの威力を持つ。オーブとの戦いでは攻守に優れた能力を発揮して追いつめるが、ガラス張りのビルだけにはマガ穿孔が反射されたことにヒントを得たオーブがバリアで作った鏡面に反射させた結果、自らがマガ穿孔を受けて風穴を開けられてしまい、そこにスペリオン光線を受けて内部から肉体を破壊され、倒される。 スーツアクター:新井宏幸 デザインは円谷プロダクションIP企画製作部の竹内純が担当した。デザイン画はイラストではなく、既存スーツの写真を加工している。体色は監督の田口清隆により青銅色と指定されていたが、実際のスーツでは異なるものとなった。 スーツは既存のグランドキングの改造。頭部は初代に似せており、尾は一節縮められている。 脚本を担当した小林雄次は、オリジナルのグランドキングがウルトラ兄弟を苦戦させる存在であるため、ウルトラマンオーブが単独で倒すことの説得力をどう持たせるか決定するまでに苦労した旨を述べている。また最初から登場させるとすぐに街を破壊することになってしまうため、封印された状態であるという展開となった。 演出面では、完全なロボット怪獣ではないものの機械的に動いているイメージが演技に取り入れられている。監督の田口は、スーツアクターの新井に対し玩具「ゾイド」のイメージを要望していた。 マガ穿孔でビルに穴が空く描写は、映画監督の樋口真嗣が映画『ドラゴンヘッド』で描いたが没案となったイメージボードを元にしており、監督の田口が樋口本人に許可をとって再現した。倒される場面では、爆発する前に一度膨らむことで装甲の硬さを表現している。
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