土一揆の評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:47 UTC 版)
土一揆の理念について、惣村を基盤とした農民闘争の一環として評価する研究が主流を占めつつある。 一方、稲垣泰彦は『日本中世社会史論』の中で、個別の荘園レベルでの訴訟離散闘争が中世の基本的な農民闘争の形態であり、広域的な徳政一揆は農民闘争ではないと主張した。実態として、国人一揆や農民一揆に見られる一味神水によって作られる強固な組織と比べて、雑多な社会階層から成る土一揆には全体を統括する組織は存在しない。個々人としての農民の参加はあるにせよ、村ぐるみでの土一揆への集団的な参加は思われているよりも少なく、外部からの参加要請にも情勢判断に基づいて慎重に判断された。
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