国際量体系における次元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/10 04:31 UTC 版)
ISQの基本量とその次元基本量次元の記号SI基本単位長さL メートル(m) 質量M キログラム(kg) 時間T 秒(s) 電流I アンペア(A) 熱力学温度Θ ケルビン(K) 物質量N モル(mol) 光度J カンデラ(cd) 国際量体系(ISQ)においては、7つの物理量が基本量として規定されており、それぞれの基本量に独立の次元が与えられ、さらに次元の記号も規定されている。次元の記号はサンセリフ立体の大文字一文字で表記される。なお、国際単位系(SI)では、ISQの基本量の単位をSI基本単位としている。 ISQでは、粒子数や状態数などの可算量は無定義的に数えられる量として扱われており、無次元量とされている。無定義的に導入される粒子数からアヴォガドロ定数により換算される物質量の次元は全ての化学種に共通である。このため、混合系の全物質量の計算では換算係数なしで足し合わせることが可能である。また、混合系の組成を表すモル分率は同じ次元の量の比なので無次元量となる。 ISQでは、角度やレベルなどは無次元量として扱われている。従って、三角関数や指数関数の変数は無次元量である。ただし、状態数のレベルであるエントロピーだけは次元を持つ。
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