アヴォガドロ定数とは? わかりやすく解説

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アボガドロ‐ていすう【アボガドロ定数】

読み方:あぼがどろていすう

物質1モル中に含まれる粒子数。記号NA表し、6.02214076×1023mol−1の値をもつ。物質量単位であるモルの定義に用いられる従来アボガドロ数呼ばれていたが、1969年国際純正および応用化学連合IUPAC)により、アボガドロ定数に改称された。モル分子数

[補説] 初め質量数12炭素12C)の12グラム中に含まれる炭素原子の数で定義されたが、2019年5月20日施行され国際単位系SI)の改定において、アボガドロ定数は不確かさのない物理定数となった

「アボガドロ定数」に似た言葉

アボガドロ定数

(アヴォガドロ定数 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/29 00:39 UTC 版)

アボガドロ定数
Avogadro constant
記号 NA
6.02214076×1023 mol−1[1]
定義 物質 1 mol の中に含まれている構成要素の総数
相対標準不確かさ 定義値
語源 アメデオ・アヴォガドロ
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アボガドロ定数(アボガドロていすう、: Avogadro constant )は、国際単位系 (SI)において定義されている定数で、物質量分子原子イオンなどの個数)の単位モル(mol)を定義するために用いられる。記号はNA または Lで表す[2]

アボガドロ定数は歴史的には分子量1の分子1グラム分の物質量を想定したもので、2019年までは0.012 kg炭素12に含まれる原子の数として定義されていた。

2019年のSIの改定以降、アボガドロ定数は正確に6.02214076×1023 mol−1と定義されている[3][4][5]

物質量の単位モル(mol)は

モル=粒子の個数/アボガドロ定数

により定義されている。

アボガドロ定数とアボガドロ数

アボガドロ定数を単位 mol−1 で表したときの数値は、アボガドロ数(アボガドロすう)と呼ばれる[6][7]

すなわち、

  • アボガドロ定数(: Avogadro constantNA = 6.02214076×1023 mol−1
  • アボガドロ数(: Avogadro number6.02214076×1023 (無次元量)

アボガドロ数は正確に上記の値であるので、24桁の整数であり、正確に、602214076000000000000000 である。

歴史

アメデオ・アヴォガドロ

定数の名称は、イタリア出身の化学者アメデオ・アヴォガドロにちなんだものである。アヴォガドロは、気体の体積は(同一の気圧かつ同一の温度の下では)気体の種類に関わらずそれに含まれる原子または分子の数に比例することを1811年に初めて発見した(アボガドロの法則[8]。1909年、フランス物理学者であるジャン・ペランがアヴォガドロにちなんで定数の名前を付けることを提案した[9]。ペランは、いくつかの異なる方法でアボガドロ定数を決定した業績により、1926年にノーベル物理学賞を受賞した[10]

アボガドロ定数の値は、ドイツ物理学者ヨハン・ロシュミットによって初めて示された。彼は1865年に、与えられた体積の気体中の粒子の数を計算することと等価の方法によって、空気中の分子の平均直径を推定した[11]。この値、理想気体中の粒子の数密度 n0 は、彼の名前をつけて現在はロシュミット数と呼ばれており、アボガドロ定数 NA とは次の関係がある。




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