国葬の日
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『国葬の日』(こくそうのひ)は、2023年公開の日本のドキュメンタリー映画。監督は大島新。安倍晋三元首相の国葬が行われた2022年9月27日、東京や安倍の地元の山口県下関市など全国10カ所で、人々に国葬についてどう思うか聞いた記録映画である[1][2]。
注釈
- ^ 前田亜紀の言葉より。前田は公式プログラムにこのときのことを「一人の政治家の国葬を巡って、日本が分断されている……何てことだ」「国葬の日はどんどん迫り、無力感に打ちひしがれていた」と綴っている[10]。
- ^ 9月16日から18日にかけて日本経済新聞・ANN・共同通信・産経新聞・毎日新聞が世論調査を再実施。ANNを除く4つのメディアにおいて、反対が6割を超えた[16][17][18][19][20]。
- ^ 思想家の内田樹は公式プログラムに寄稿した評論でこう述べている。 映画が示したのは、(中略)日本人が政治を語る言葉がどれほど多様であるかではなかった。むしろ、日本人が政治を語るときに採用できる語り口がどれほど限定的であり、そこで動員される語彙が貧しいのかをこの映画は暴露してしまった。この映画は私に「日本の現実の政治の貧しさは、端的に日本人が政治を語るときの言葉の貧しさによって再生産されている」という事実をつきつけた。監督がそれを狙って映画を撮っていたとは思わない。でも、結果的にはそうなった[22]。
- ^ 公式プログラムの記述をもとに作成[24]。
- ^ 台風15号の被害状況が明らかになると、Twitterでは「#国葬よりも静岡救済」がトレンド入りした[26]。台風直撃の日から1年後の2023年9月23日、中日新聞は静岡市を新たに取材した記事を配信。「浸水被害が大きかった静岡市清水区では、現在も自宅に戻れず仮設暮らしをする人や、浸水被害にあった自宅の修復が終わっていない人がいる」と報じた[27]。
出典
- ^ “ドキュメンタリー「国葬の日」・大島新監督 全国に漂った「モヤモヤ感」”. 毎日新聞 (2023年9月25日). 2023年9月26日閲覧。
- ^ 古谷祥子 (2023年9月26日). “「日本人とは何か」に迫る 映画「国葬の日」大島新監督インタビュー”. 中日新聞. 2023年9月26日閲覧。
- ^ 源馬のぞみ、日下部元美「政府、安倍晋三元首相の国葬を閣議決定 9月27日に日本武道館で」『毎日新聞』毎日新聞社、2022年7月22日。2022年7月23日閲覧。
- ^ “「安倍派が飛び抜けて多かった」旧統一教会と政治家“持ちつ持たれつの関係”その実態とは【報道特集】(3/3ページ)”. TBS NEWS DIG. TBSテレビ (2022年7月25日). 2022年11月11日閲覧。
- ^ “【前参院議長の告白 完全版】伊達忠一氏 安倍元総理に旧統一教会票を依頼”. 北海道テレビ (2022年7月28日). 2022年7月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月27日閲覧。
- ^ “世論調査(共同通信データ)”. 東京新聞 (2022年8月16日). 2022年9月24日閲覧。
- ^ “質問と回答(8月20、21日)”. 産経新聞. (2022年8月22日) 2022年9月25日閲覧。
- ^ “安倍氏国葬に「賛成」30%、「反対」53% 毎日新聞世論調査”. 毎日新聞 (2022年8月21日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ “朝日新聞世論調査―質問と回答〈8月27、28日実施〉”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2022年8月29日) 2022年9月16日閲覧。
- ^ 『「国葬の日」公式プログラム』ネツゲン、2023年9月16日、25頁。
- ^ 『「国葬の日」公式プログラム』ネツゲン、2023年9月16日、25頁、28-29頁。
- ^ “○○○○容疑者 安倍氏銃撃事件がスピード映画化! 監督は元・日本赤軍メンバー、なんと国葬当日に公開へ”. Smart FLASH (2022年9月9日). 2023年9月26日閲覧。
- ^ “銃撃容疑者描く映画 「英雄視せず内面迫りたかった」 監督に聞く”. 毎日新聞 (2022年9月28日). 2022年10月2日閲覧。
- ^ 『「国葬の日」公式プログラム』ネツゲン、2023年9月16日、28-29頁。
- ^ a b 朝山実 (2023年9月8日). “「観終わりモヤる」『国葬の日』の話を二人のキーパソンに聞きました(前田亜紀さん編)”. note. 2023年9月26日閲覧。
- ^ “支持率を追う 日経世論調査アーカイブ”. 日本経済新聞社. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “2022年9月調査”. テレビ朝日. 2022年9月25日閲覧。
- ^ “内閣支持が急落、最低の40% 不支持46%、初めて逆転”. 共同通信 (2022年9月18日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ “岸田内閣支持率42・3% 12ポイント急落 不支持率と逆転”. 産経新聞. (2022年9月19日) 2022年9月25日閲覧。
- ^ 「安倍氏国葬、広がらぬ国民の理解 世論調査で「反対」が増えるワケ」『毎日新聞』、2022年9月19日。2022年9月19日閲覧。
- ^ 西田直晃 (2023年9月3日). “安倍晋三氏の国葬から1年 大島新監督が新作ドキュメンタリー製作で感じた「事なかれ主義」”. 東京新聞. 2023年9月26日閲覧。
- ^ 内田樹「日本が物語を語るのを聴く」 『「国葬の日」公式プログラム』ネツゲン、2023年9月16日、10-11頁。
- ^ “安倍晋三元首相の「国葬」の日の人々の姿を記録したドキュメンタリー映画公開決定”. ORICON NEWS (2023年7月6日). 2023年7月7日閲覧。
- ^ 『「国葬の日」公式プログラム』ネツゲン、2023年9月16日、5-7頁。
- ^ 淡嶋健人、山本博文、小園雅之、斎藤一美、山田薫 (2022年8月8日). “突かれた1回の隙 奈良だけが警備手薄に 安倍元首相銃撃1カ月”. 日本経済新聞. 2022年8月8日閲覧。
- ^ “断水続く静岡市「国葬よりも静岡救済」トレンド入りも対応の遅さに「早く知事変わったほうがいい」非難殺到”. SmartFLASH (2022年9月26日). 2023年10月2日閲覧。
- ^ 飯盛結衣 (2023年9月23日). “浸水被害 戻らぬ日常 静岡 台風15号きょう1年”. 中日新聞. 2023年10月2日閲覧。
- ^ “PLANT/中間貯蔵施設建設で、福島県双葉郡の「大熊店」を国に譲渡”. 流通ニュース (2017年10月27日). 2023年9月26日閲覧。
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