四電原子力本部の愛媛県への移転
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 05:30 UTC 版)
「伊方発電所」の記事における「四電原子力本部の愛媛県への移転」の解説
2010年の時点で、四国電力の原子力本部は香川県高松市の本店内に所在し、この伊方原発の管理・運転計画の中枢となっていた。 四国唯一の原発を擁する愛媛県では、当時の加戸守行知事が2005年と2006年にそれぞれ四国電力に対して原子力部門の県内移転を要請している。しかし、原子力部門に限るといえども、ある程度の権限を持った本部を移転するということは、本社との二重構造を引き起こす可能性があるなど、四国電力にとって経営の根幹に関わる問題であることから、要請には消極的であった。 ところが、2011年3月の福島第一原子力発電所事故がきっかけとなり、愛媛県知事の中村時広が改めて四国電力へ要請をしたところ、四国電力側は本店にある原子力本部を2011年6月を目処に愛媛県松山市に移転することを決定した。 移転後はすでに松山市にある愛媛原子力対策室と統合され、取締役副社長である原子力本部長以下総勢25人程度のスタッフにより業務を行う予定とされた。 そして2011年6月29日をもって、原子力本部が高松市の本店から松山市へ移転した。スタッフは、原子力本部長(取締役副社長)以下30名の体制である。 2019年原子力部と原子燃料部を統合する等の組織再編を行う。 四国電力原子力本部組織図 原子力本部原子力部 原子力保安研修所 伊方発電所 ただし、松山(原子力本部)から伊方原発までは直線距離でも65km離れており、自動車で実際にかかる到達時間も高速道路を利用したとしても松山市内からは1時間30分かかる。
※この「四電原子力本部の愛媛県への移転」の解説は、「伊方発電所」の解説の一部です。
「四電原子力本部の愛媛県への移転」を含む「伊方発電所」の記事については、「伊方発電所」の概要を参照ください。
- 四電原子力本部の愛媛県への移転のページへのリンク