四隅推手(しすみすいしゅ=たいり)
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「内神道」の記事における「四隅推手(しすみすいしゅ=たいり)」の解説
四隅推手(しすみすいしゅ=たいり)とは、内神道の『楊式太極拳』教材によれば、「十三勢の構え(地の技)」と「採の構え(天の技)」によって成る。内神道では、武道門、健康門のどちらにおいても、この「四隅推手」技は最高技である。また、最も基本技でもあるとして必須技になっている。 10年~30年の修行をしてきた熟練者でも、よく間違うし、型崩れをしてしまうものなので、この技をしっかり身につけることが大切だとされる。この技を身に備えて常に怠りなく維持できる人は、姿勢も正しく病にも侵されないというし、また他人の楊式太極拳の技がどのくらいのレベルかを明確に見抜けるという。 人は東西南北(これを四正方位という)には姿勢を整えることができても、東南、東北、西南、西北(これを四隅方位という)には、姿勢を整えることは至難であると内神道では分析していて、特に腰や首の姿勢の、充実した正しい「端正安穏」を身につけるのは、四隅方位については難しいらしい。多くの武道家や運動選手が、この本流の楊式太極拳=内神道の「四隅推手」に挑戦しても、なかなか「および腰」といわれる拗(ねじ)けた腰を克服できないのは、実はこの法則があるからなのだというのである。 「四隅推手」には無尽の効能があるというのは、本流の楊式太極拳の二千年以上にわたる老子文化の継承があるからであろう。 武道門においては、最高武道の組み技である「散手対打(さんしゅたいだ)」の自由自然性がととのうのに(丁度、将棋のプロが、将棋盤がなくても頭だけ勝負ができるのと同じで、頭のなかで甲乙の試合が完成してしまった状態)この、四隅推手の奥義が必須となる。 また健康門においては、「整体」として、あらゆる痛み、あらゆる歪み、あらゆる緊張、あらゆる病気に対抗する奇跡力、あるいは感応力として、この技が必須となる。このことは「腰痛理論」ひとつにしても徹底した研究と「温故知新」を行ってきた内神道の信念をうかがうことができるであろう。
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