商標権侵害・不正競争防止法違反
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 04:15 UTC 版)
「チケットキャンプ」の記事における「商標権侵害・不正競争防止法違反」の解説
2017年12月7日、ジャニーズ事務所の商標を侵害し、商標法及び不正競争防止法に違反したとして、兵庫県警が運営会社のフンザの家宅捜索を行った。フンザではジャニーズ事務所所属アイドルのライブ情報を集めたサイト「ジャニーズ通信」を運営しており、これに連動した販売キャンペーンを実施していたことから、これまでもジャニーズ事務所から抗議を受けていた。 家宅捜索を受けて、親会社であるミクシィはチケットキャンプのサービスと「ジャニーズ通信」のサイト運営を休止し、さらに12月12日には外部の弁護士等による調査委員会を設置した。12月27日に調査結果を公表、この中で「ジャニーズ通信」「宝塚歌劇倶楽部」「EXILE通信」という3つの情報サイトを運営していたが、事前または事後に商標について調査を行わなかったこと、サイト閲覧用アプリの申請でApp Storeから登録拒絶があったにもかかわらずアプリ名称を変更しただけで済ませたこと、当該商標権者からの通知書を受け取りキャンペーンは中止したものの、サイトの運営は継続したことなどを上げ、使用を是正する契機があったにもかかわらずそれを怠った上、チケットキャンプでの表示は疑念を生じさせるものであったと指摘、さらにチケットの高額転売が問題視され、二次流通に関する法案整備の動きもあることから、法令順守や社会的公平性、倫理観や道徳観が求められる状況にあるとしている。 こうした報告を受けたことから、ミクシィはチケットキャンプを2018年5月末で閉鎖することを決定、フンザの代表取締役社長と取締役が辞任し、フンザの取締役を兼任しているミクシィの代表取締役も月額報酬を6ヶ月間全額返納すると発表した。これによって、ミクシィは2018年3月期第3四半期の連結決算で77億2,800万円、ミクシィ単体決算で115億7,300万円の特別損失を計上するほか、今後フンザの清算処理を行う予定になっている。 その後、兵庫県警は2018年6月22日に法人としてのフンザ及び元社長やミクシィ社長ら3人を商標法違反(商標権侵害)で書類送検している。これを受けて、ミクシィ社長は同月開催の同社株主総会を持って任期満了で退任する予定だったのを前倒しする形で代表取締役を辞任している。
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