和歌山県指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/02/07 16:35 UTC 版)
本殿(有形文化財(建造物)、昭和54年(1979年)6月9日) 摂社八王子神社本殿(同上) ともに一間社流造檜皮葺で、全体に極彩色を施し、棟には千木・鰹木を置く。縁(大床)を正面と側面の3方に設けて擬宝珠を持つ高欄を廻らし、脇障子を構え、背面の縁を省略する。身舎正面は引違い格子戸とし、他の3面を白塗りの板壁とする他は極彩色を施す。棟札から本社本殿は寛永11年の軸立、摂社本殿はそれを遡る寛永元年の軸立であることが判明し、木鼻や蟇股の彫刻に優れると共に、建立時の形態がよく保たれた、県内にある桃山時代の遺風を残す神社建築の代表例とされる。なお、本社本殿に比べて摂社本殿の方が一回り大きく造作されているが、摂社本殿の身舎の壁は無地なのに対し、本社本殿は両側面の壁に花を描く。ともに昭和54年に指定。 川辺王子跡(史跡、昭和33年(1958年)4月1日) 熊野九十九王子である川辺王子の遺跡「川辺王子跡」として昭和33年に指定されている。なお、川辺王子跡としては『続風土記』が八王子神社の旧社地である上野に比定し、『和歌山県聖蹟』がその説を追認して以来、現在では同所が有力な候補地とされ(現在和歌山市の史跡に指定)、また当神社は中村王子があった地ではないかとする説もあって、川辺王子を含めた紀ノ川北岸の王子の位置については多くの問題が残されている。
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