名詞・節とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 名詞・節の意味・解説 

めいし‐せつ【名詞節】

読み方:めいしせつ

文中名詞と同じ機能を果たす節。ふつう、その内部に主部述部有するものをさす。


内容節

(名詞・節 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/15 05:00 UTC 版)

内容節(ないようせつ)は独立節によって言及された内容を示す従属節である。デンマーク文法学オットー・イェスペルセンによって提唱された。

英語

英語の内容節には,平叙文に対応する平叙内容節 (that 節) と,疑問文に対応する疑問詞節の2種類がある。

平叙内容節

平叙内容節は,文法上のさまざまな役割を果たすことができる。報告,認識,感知などをあらわすの動詞直接目的語になることが多く,この場合,節は接続詞 that によって導かれるが,しばしば省略される。

  • ① He told her (that) she was smart. (彼は彼女に頭がいいねと言った)
  • ② She thought (that) he was friendly. (彼は友好的だと彼女は思った)
  • ③ I hear (that) they’ve started dating. (彼らが付き合い始めたらしいね)
  • ④ They wish (that) they had met earlier. (彼らはもっと早く出会っていればよかったと思っている)

動詞的な形容詞についても同様である。

  • ⑤ I’m not sure (that) he was right. (彼が正しかったのかはわからない)
  • ⑥ Convinced (that) he could manage it without help, he decided to proceed. (君なら自力で達成できるよと説得されて,彼は続けようと決めた)

平叙内容節は,上記のような動詞や,fact (事実),idea (考え) などの名詞に対応する名詞の補語になることも多い。この場合は,原則 that は省略されない。「…という〜」と訳される。

  • ⑦ ... our hope that someday the whole world will know peace ... (いつか全世界が平和を知る日が来るであろうという希望)
  • ⑧ ... the fact that all matter obeys the same physical laws ... (全ての物質は同じ物理法則に従うという事実)
  • ⑨ ... the idea that a son would do such a thing to his father ... (息子なら父親にそのぐらいのことをするだろうという考え)

最後に,主語,接続動詞を伴った小節述語形容詞補語,目的補語 (第5文型における補語) になることもできる。この用法の場合,形式的な it を本来の主語目的語の位置に立て,平叙内容節は主節の後に置かれるのが一般的である。

  • It startled me that the students were so advanced. (生徒がとても進歩していたので驚いた)
  • It is important that we remember this day. (今日この日を忘れないでいるのは大切なことだ)
  • ⑫ I find it sad that he doesn’t know the answer. (彼が答えを知らないのは悲しいと思う)
  • It annoys me that she does that. (彼女がそれをするのでイライラする)

この場合も,接続詞省略されない。なお,以下のように,接続詞は that とは限らない。

  • ⑭ I like (it) when she comes to visit. (彼女が訪ねて来てくれたら嬉しいな)
  • ⑮ It bothers me how she doesn’t care what he wants. (彼女が彼の欲しいものを気にかけないので気に障る)

疑問詞節

疑問詞節 (あるいは間接疑問とも呼ばれる) は,平叙内容節と同じような用法でさまざまに使用される。例えば,報告,認知,感知をあらわす動詞直接目的語になる。しかし,この場合は疑問詞節は事実の要素を知っていること,あるいはその欠落を強調する。

  • ⑯ I know what you did. [What did you do?] (君が何をしたのかは知っている)
  • ⑰ I can’t guess how he managed it. [How did he manage it?] (彼がどうやってそれを成し遂げたのか分からない)
  • ⑱ I wonder whether I looked that bad. [Did I look that bad?] (そんなに悪い見た目だったのかな)
  • ⑲ She asked where the files were. [Where are the files?] (彼女はどこにファイルがあるのか尋ねた)

これらのは,実際質問された疑問 (すなわち直接疑問) に対応する。では,[ ] 内に示した直接疑問が対応している。英語やその他の言語では,直接疑問と間接疑問にどのような文法違いがあるかに注意されたい。通常,直接疑問は,間接疑問と異なり,主語述語倒置される。のように,報告される疑問時制の一致やその他の間接話法に適用される変化を受ける(併せて参照)。詳しくは,英語の文法参照されたい。

間接疑問は,補語になることができる。ここで,英語では,疑問詞節は前置詞 (特に of) によって導かれる。

  • ⑳ … the question (of) who was responsible … (誰が責任を負うのかという疑問)
  • ㉑ … his curiosity over how it happened … (どのようにしてそれが起こったのかについての彼の好奇心)
  • ㉒ … sure of what he had seen … (彼が見たものについて確信している)

平叙名詞節のように,述語に繋がる動詞主語直接目的語になるとき,形式的な it を本来の位置に置き,疑問詞節を主節に置くことがしばしばある。

  • It is not known where they came from. (彼らがどこから来たのかは分かっていない)
  • ㉔ I find it encouraging how many young women are pursuing careers in science. (科学分野でのキャリアを追い求める女性が多くいるのは励みになると思う)

関連項目

外部リンク


名詞節

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 14:25 UTC 版)

節 (文法)」の記事における「名詞節」の解説

名詞節(英: Noun clause)は、名詞同様のはたらきをする。 疑問詞(who, what, why, where)、関係詞(what, why, when, how)、従位接続詞(that, if, whether)によって導かれ文中主語補語及び目的語役割を果たす。なおthatは、同格先行する名詞説明するので形容詞的であるが)の名詞節を導くことがある

※この「名詞節」の解説は、「節 (文法)」の解説の一部です。
「名詞節」を含む「節 (文法)」の記事については、「節 (文法)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「名詞・節」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「名詞節」の例文・使い方・用例・文例

  • 名詞節.
Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「名詞・節」の関連用語

名詞・節のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



名詞・節のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの内容節 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの節 (文法) (改訂履歴)、名詞 (改訂履歴)、that節 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS