名塩紙(なじおかみ)
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名塩の紙は寛永15年(1638)作、正保2年(1645)に出版された、俳人松江重頼著の俳諧誌『毛吹草』の中に「世にかくれなき紙」として紹介されています。 さらに十数年後、承応 4年(1655)に書かれた播州名所記には「名塩鳥の子紙 昔から漉き出す所也」とか「色々紙有」とあります。したがって、江戸時代以前より紙らしきものはすでに漉かれていたと思われます。また江戸時代には藩札も漉かれ、西の造幣局として最も繁栄した時代といわれています。 創業説としては、文明年間(1469~1486)東山谷衛門なる人物が、越前より技法を持ち帰り、それに泥土混入を考案したといわれています。他説もいろいろありますが、定かではありません。 西宮教育委員会により、平成元年11月にオープンした西宮市立名塩小学校と和紙学習館が、国道176号線をはさみ並行して建っています。市内を始め、各地の小学生が実習・見学にやって来ますが、一般公開もしています。 名塩紙の特徴としては、乾湿に対する抵抗力があり、虫に侵されず泥による着色のため変色せず熱にも強く、したがって保存力があります。紙のできあがりも泥による独特のしっとりとした光沢と、渋みのある重厚さは他には真似のできないものです。 | |||||||||
日本一粒子の細かい六甲の火山灰 |
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