名前《音》の読み方
人名用漢字「音」の主な読み方
いん、お、おと、おん、たよ(り)と、なり、ね、のん男の子の名前の読み方
いん、お、おと、おん、と、なり、ね女の子の名前の読み方
いん、お、おと、おん、ね、のん漢字に込められた主な意味・イメージ
「音」は子どもの名付けでも人気の高い漢字です。その由来は、古来から神への祈りは言葉(声)でおこなわれました。「言」は神への祝詞を入れる器である口(サイ)を表した漢字です。その器に神様が反応して音をたてます。神様の返答は口の中の横棒「一」で表現されます。言と一を組み合わせて「神のお告げ」をあらわす会意文字になりました。この会意文字からイメージが広がり、空気が振動して伝わる「音」や口から出る「声(言葉)」さらには「報せ」を意味するようになりました。このように「音」はもともと「言葉」から派生した漢字です。自分の言葉を他者に伝える表現力や指導力・統率力に重きを置いた名付けや、反対に他者の言葉に耳を傾けられる思いやりのある子に育ってほしいという気持ちものせることができます。また「音」を使った熟語として「音楽」を思いつく方も多いのではないでしょうか。音楽をイメージした名付けでは、音楽や芸術の才能に恵まれた子に育ってほしい。音を楽しむように人生を謳歌してほしいなどの気持ちが込められます。音の個性を音色といいますが、自分の個性を大切に育ててほしい。誇りを持って生き抜いてほしいなどの意味も当てられます。世界には様々な音楽が溢れていることから、子どもの異文化交流や世界を股にかけた活躍を思い描くご両親もいます。お父さんやお母さんが音楽に関わる職業に従事していたり、ふたりの出会いがコンサートだったという方もいるかもしれません。
近年、花音(かのん)絵音(えのん)音乃(のんの)など音(のん)を使う名前が増えてきました。かなにすると丸みのある文字や愛らしい音の響きはとくに女の子に人気です。本来「音」をのんと読ませることはありません。音(のん)の当て字はどこからきたのでしょうか。
・観音(かんのん)等の連声からという説観音→くわぁんおん→くゎんおん→かんのんと変化した説
・カノン(同じメロディーを重ねて演奏すること/輪唱)からイメージされた説
二つの説がありますが名付けの幅の広がりや「かのん」という名前が大流行したことにより、音(のん)の当て字は若い世代を中心に違和感がなくなったと思われます。
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