同一性の諸相
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 08:30 UTC 版)
言語学では、修辞技法としてのメタファー metaphorは、同一性よりはむしろ類似性similarityをあらわす潜在的な直喩 simileと解される。たとえば「彼はライオンである」というようなメタファー(A is B)であれば「彼はライオンのようである」という潜在的な直喩(A is like B)と解される。 法律学では、著作者人格権の一種である同一性保持権(どういつせいほじけん)(right to the integrity of the work)とは、著作物及びその題号につき著作者の意に反して変更、切除その他の改変を禁止することができる権利のことをいう(日本の著作権法20条1項前段)。 経済学では、交換経済においては、貨幣は将来の財・サービスと交換可能な点、記号ないし代理としての同一性を有する。ただし、交換価値が何らかの方法で保証される必要がある。また貨幣には計算単位としての機能がある。これは共通の尺度としての貨幣が、異なる財を同一のもの(貨幣)に置きかえることで、それらの間での計算を可能とするというものである。 工学では、互換性を満たす部品は、機能の点で同一性を保証され、置き換え可能である。そのためには、あらかじめ標準としての規格を定めておくことが必要である。
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