同一性と論理学とは? わかりやすく解説

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同一性と論理学(同一律)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 08:30 UTC 版)

同一性」の記事における「同一性と論理学(同一律)」の解説

論理学において、同一律とは、「命題AはAである(A=A)」とする原則のことである。無矛盾律排中律とともに古典的な思考三原則のひとつに数えられる同一律は、「すべての事物命題)はそれ自身同一であり、他の事物命題)とは異なる」ということ意味する。このことから、すべての事物命題)は、(普遍的なのであるにせよ、特異的なのであるにせよ、)それ自身特有の性質・特徴備えている、ということになる。古代ギリシア人は、これを本質(essence)と呼んだ。同じ「本質」をもつ事物は同じものであり、異なる「本質」をもつ事物異なるものとなる。 「AはAである」というのは、その象徴的な表現である。1つ目の命題主語(もの)、2つ目は述語本質)を表しており、AとAを結びつける「は」という語(コピュラ)は、両者関連性を指す。さらに、言葉の定義とはその言葉の指す事物本質表現であることから、事物本質として何を指すのかはその定義を通じて決定されるということになる。例えば、「法律家とは、法律を扱う資格権威のある人間である」という決定的命題があるとき、主語法律家)および述語法律を扱う資格権威のある人間である)は同一のものである宣言されている。結果として同一律により、「法律を扱う資格権威のある人間以外のいかなるものも「法律家」と呼んではいけないことになる。

※この「同一性と論理学(同一律)」の解説は、「同一性」の解説の一部です。
「同一性と論理学(同一律)」を含む「同一性」の記事については、「同一性」の概要を参照ください。

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