古代末期~中世とは? わかりやすく解説

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古代末期~中世

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 06:45 UTC 版)

バシレウス」の記事における「古代末期~中世」の解説

古代ローマ帝国後期においてはインペラトルカエサルフラウィウスアウグストゥス」が皇帝称号であり、初期東ローマ帝国でもそれが引き継がれていた。ギリシア語版の勅令でも「アウトクラトール(希: αὐτοκράτωρ 支配者の意。インペラトルに相当)、カイサル、フラウィオス」や「アウグストス(ないしは、同じ意味のギリシア語であるセバストス(英語版)(希: σεβαστός ))」と記されていた。 ところが629年サーサーン朝勝利して首都コンスタンティノポリスヘ凱旋した皇帝ヘラクレイオス在位610年 - 641年)は、「キリスト信者バシレウス」とだけ名乗った。のちに「アウトクラトール、カイサル、フラウィオス、セバストス(またはアウグストス)」といった伝統的な称号復活し併記されようになったが、以後これが東ローマ帝国における皇帝称号として定着することになった当時ゲルマン民族などの侵入によってラテン語使用地域大半ローマ帝国の支配領域から離れてしまっており、新設され官位などもギリシア語の名称を使用するようになっていたことなどから、このことは帝国公用語ギリシア語化、「ローマ帝国ギリシア化」を象徴するものとされているが、具体的になぜこの時期ヘラクレイオス急に称号変えた即位時には伝統的な称号使用していた)のかは定かではない一説によればそれまでバシレウス」は「諸王の王シャーハンシャーギリシャ語では「バシレウス・バシレオーン」)」と称していたサーサーン朝君主をさす用語であったのだったが、サーサーン朝降したことによってヘラクレイオス新たな諸王の王」であると宣言した、とも言われている。 なお、本来「王」を示すバシレウス皇帝を示す用語に変わったことから東ローマ帝国では他国の王を示す言葉として、ヨーロッパ諸国の王には「レークス」(ラテン語の "rex" 由来か)、アジア系民族には「カガノス」(可汗由来か)が使用されたという

※この「古代末期~中世」の解説は、「バシレウス」の解説の一部です。
「古代末期~中世」を含む「バシレウス」の記事については、「バシレウス」の概要を参照ください。

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