取り口・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 21:53 UTC 版)
基本的に体格を活かした四つ相撲を取り口としており、碧山や栃ノ心といった自身を上回る怪力の力士や松鳳山や栃煌山のように投げや引き技のあるもろ差し力士を不得手とする一方で、玉鷲や豊響のような押し一辺倒の力士や勢のようなまともに受ける相四つの力士を得意とする傾向がある。 持病に腰痛があり、調子の悪い場所では粘り無く土俵を割る相撲も目立つ。 元テレビ朝日アナウンサーの銅谷志朗は2014年11月場所前の座談会で「右四つ左上手を取った際の圧力にはものすごいものがある」と評した。 一方で元文化放送アナウンサーの坂信一郎は「もっと闘志を前面に出した相撲を取れば」と精神面の弱点を挙げていた。 元日本テレビアナウンサーの原和夫は「腰が下りないから前に出ても結局覆いかぶさるような体勢になって、逆転技を食いやすくなる」と腰高を指摘した。 阿武松は新関脇をつかんだ頃の相撲に関して「前は懐が深くても足がぐらぐらしていましたが、少し安定してきました」と高評価した。 鳴戸は2016年11月場所前の座談会で「腰の重さはどっしりしていて大関クラスですよ。ただ、動きが遅いので上位陣の左右の動きについていけない」と語り、同席していた西岩も「どうも上位陣に勝つイメージが沸かない。相撲もまともだし、横綱、大関にとってはやりやすいと思いますよ」とコメントした。 動きの遅さから猪突猛進型ではないにもかかわらず変化に弱く、2016年に年5回変化を受けて1勝4敗はその年の幕内力士の中で3番目に多く変化で負けた記録である。 2019年の週刊誌のインタビューでは、投げを打つと寧ろ膝に負担がかかり過ぎるので、相撲において前に出る以外の余計なことはしなくてよいと指導されていたことを明かしている。 小兵は苦手であり廻しを取ろうとすると叩きを食うので押しや突っ張りを活かし、離れて相撲を取る。 十両に上がった頃は沢山の観客の前で緊張したが、2019年3月のインタビューでは立合いで考えないように心掛けているという。
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