反社会的勢力への闇営業問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 07:47 UTC 版)
「吉本興業ホールディングス」の記事における「反社会的勢力への闇営業問題」の解説
「お笑い芸人による闇営業問題」も参照 2019年6月、入江慎也(カラテカ)が振り込め詐欺などの特殊詐欺グループが主催する会合に、吉本興業を通さない形でのいわゆる「闇営業」で所属芸人を仲介していたとして同月4日付で同社を契約解除された。また、入江の仲介とは別に単独で「闇営業」を行っていたとして、楽しんごも3月末に同社を契約解除されていたことが明らかになっている。 その後、入江の仲介を受けた所属芸人に数回の聞き取り調査などを行い、「反社会的勢力主催の会合であるとの認識はなかった」ものの「会合への参加により一定の金銭を受領していたことが認められた」として、同月24日付で宮迫博之(雨上がり決死隊)、田村亮(ロンドンブーツ1号2号)、レイザーラモンHG(住谷正樹、レイザーラモン)、福島善成(ガリットチュウ)、くまだまさし、パンチ浜崎(ザ・パンチ)、木村卓寛(天津)、ムーディ勝山、八十島宏行(2700)、常道裕史(2700)、ディエゴ(ストロベビー)の11人を当面の間活動を停止し、謹慎処分とした(その後、宮迫と亮以外の人物は同年8月19日に活動を再開した)。 また、他社所属の芸人を通じて「闇営業」を行い、暴力団関係者が参加していたとされる会合に出席したことが発覚した真栄田賢(スリムクラブ)、内間政成(スリムクラブ)の2名に加え、すでに謹慎処分を受けている2700の八十島、常道も同じ会合に参加していたとして同月27日付で無期限謹慎処分とした。 同時期に発覚したワタナベエンターテインメント所属のザブングルも同様のケースで8月末まで謹慎処分となったが、吉本と異なり、マスコミに「ザブングルを吉本芸人と同列に報じないでほしい」とする要請を事務所が行ったことや、コンプライアンスについて徹底した対応、被害者に対する謝罪などが称賛されたとして、引き合いに出された。 その後、謹慎処分を受けていた宮迫が7月19日に吉本興業とのマネジメント契約を解除され、当初は会見の予定が組まれていなかったが、翌20日に田村亮とともに出席して記者会見が行われた。2人は一連の不祥事に対し謝罪を行うとともに、吉本側の一連の対応をめぐって吉本への不信感を表わした。また、謹慎が発表された当初、会見の実施提案をめぐって同社の岡本昭彦代表取締役社長から「やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんなら記者会見やれ。おまえら全員クビにする力があるんだ」と圧力ともとられかねない言動があったことを暴露している。なお、田村亮も会見で吉本とのマネージメント契約の解除を訴えていた(なお、田村亮に関してはこの時点で吉本側は契約解除については否定している)。 同月22日午後、吉本興業は東京都内で会見を行い、一連の騒動について謝罪したうえで、登壇した岡本社長は宮迫、田村亮に対する処分の撤回と和解の意思を示し、また今回の騒動の引責として岡本社長および大崎洋代表取締役会長の報酬を1年間50%減俸とすることを明言した。
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