友人、パートナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:36 UTC 版)
「トーベ・ヤンソン」の記事における「友人、パートナー」の解説
写真家のエヴァ・ニコフは生涯を通じた親友だった。エヴァはロシア革命によってフィンランドに亡命したユダヤ人で、第二次大戦時にアメリカへ亡命した。2人は文通で交流を続け、トーベがトゥーリッキと世界一周旅行をした際にニューヨークで再会した。 哲学者・政治家のアトス・ヴィルタネンは、戦争中から戦後にかけてトーベと交際した。当時のフィンランドではカップルの同棲は「狼夫婦」と呼ばれて非難の対象とされ、しかも女性に非難が向けられる傾向にあった。トーベは一時はアトスとの結婚を考えるが、アトスは常に多忙でトーベと過ごす時間が短く、友人関係へと変わっていった。広い帽子とパイプを持ち、放浪を続けるアトスは、スナフキンのモデルにもなった。 1940年代に交際した舞台監督のヴィヴィカ・バンドレルは、トーベにとって初の同性の恋人だった。2人の関係が解消したのちも、ヴィヴィカはトーベと共に仕事をし、アドバイスを与えた。『たのしいムーミン一家』には、トーベとヴィヴィカをモデルにしたトフスランとヴィフスランというキャラクターが登場する。 1950年代から長年のパートナーとなった女性は、グラフィックアーティストのトゥーリッキ・ピエティラだった。2人は世界一周旅行をはじめ各地を旅した。彼女はムーミン谷博物館に納められた数多くのムーミンフィギュアやムーミン屋敷の制作でも知られ、『ムーミン谷の冬』に登場するトゥーティッキー(おしゃまさん)のモデルになっている。トーベは『ムーミン谷の冬』を執筆できたのはトゥーリッキのおかげだと語っている。
※この「友人、パートナー」の解説は、「トーベ・ヤンソン」の解説の一部です。
「友人、パートナー」を含む「トーベ・ヤンソン」の記事については、「トーベ・ヤンソン」の概要を参照ください。
- 友人、パートナーのページへのリンク