原子力産業以外での用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 05:35 UTC 版)
「劣化ウラン」の記事における「原子力産業以外での用途」の解説
高密度を利用した用途 ウランは密度が高い金属であるため、従来使用されていた鉛やタングステンに代わり、ロケットや航空機の動翼カウンターウェイト、列車や車両等の重心微調整用の重り(マスバランス)として使用されている。 放射線遮蔽能力を利用した用途 原子番号が大きいことからX線やガンマ線の遮蔽効果が大きく、医療用放射線機器等から発生する放射線の遮蔽に用いられている。 高密度・高強度を利用した用途(劣化ウラン弾も参照のこと) アメリカなど一部の国では戦車砲の徹甲弾や装甲材として用いられている。通常用いられるタングステン等よりも特性面で優れているためである。さらに、元が核燃料製造時の廃棄物であるので原材料のコスト面でも有利である。ただし、ウランはタングステンよりも化学的に活性であり粉末が空気中で自然発火するほどであること、放射性物質であることなど、取り扱いに難があるため、コスト面を比較する上ではメリットについては加工や加工設備に必要なコストも考慮する必要がある。
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