原作における容姿と特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 19:42 UTC 版)
紅い炎のような色の毛で、ふわふわの髪(ただし三蔵に弟子入りするときに髪を剃った) 光る円い目玉 黒いとも青いとも言えないような、藍色の顔 雷や太鼓の音のような恐ろしい声 美しい黄錦の直裰(じきとつ)、腰は白藤を束ねたもので隠す 9個の髑髏の首飾り、手に宝杖 孫悟空とは直接対決はしておらず、猪八戒とは三回も互角の戦いをした 雲に乗って飛ぶことが出来る 本編では、妖仙が現れると悟空から三蔵の警護を命じられる役回りで、大きな活躍はない。自由奔放で、コミカルな掛け合いのある2人の兄弟子と比べると、やや生真面目で実直な性質であるように描写されている。 元代の朝鮮の資料『朴通事諺解(ぼくつうじげんかい)』には悟空と八戒のみが紹介されているが、これは沙悟浄が登場する流沙河の段が現存していないためで、西遊記物語への登場は悟空や八戒よりも早い。『大唐三蔵取経詩話』(北宋末から南宋に成立したと推定される通俗小説話本)に登場する、玄奘三蔵が流沙河という砂漠で幻想に見、励まされた深沙神がモデルと推測される。ほかに、ヨウスコウカワイルカをモデルに考え出されたという説もある。岩波文庫の『西遊記』の翻訳元である蘇州刊本『李卓吾先生批評西遊記』の翻訳を引き継いだ中野美代子は、後に自著内でヨウスコウカワイルカ説をヨウスコウアリゲーター説に移行した。
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