単行本と商品展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 06:45 UTC 版)
「世界の終わりに柴犬と」の記事における「単行本と商品展開」の解説
発表経過の節で既に記述したとおり『世界の終わりに柴犬と』は、2021年3月の時点で3巻まで発行されている。1巻はComicWalker 2018年3月27日-同年10月9日配信分に加えて、辰巳出版の雑誌「シバマル」2018年10月発行号と「Shi-Ba」2018年7月号に発表されたものと、描き下ろし「10年後の君と」を収録している。「10年後の君と」は石原によれば、「世界が終わらなかった十年後の未来、イフの世界」の物語である。「10年後の君と」で年老いたハルさんはご主人を残して旅立っていくが、本ルートでのハルさんは、漫画本編でも軽く触れられているとおり元気だという。 2巻にはComicWalker 2018年11月20日-2019年10月8日配信分と描き下ろし「ガラスケースの中の君と」が収録されている。「ガラスケースの中の君と」は「10年後の君と」と対になる話で、「別れ」から「出会い」に物語がさかのぼっていく。この話には石原とハルさんの実際の出会いが色濃く投影されている。そしてこの話は1巻の描き下ろしに続いて、本編では書ききれなかった部分の補完の役割を果たしている。 3巻にはComicWalker 2019年11月23日-2020年12月20日配信分と描き下ろし「夏の終わりに待つ君と」が収録されている。この描き下ろしは「救えなかった命」をテーマとする物語で、本来2巻に収録される予定であった。しかしどのように読者に「救い」を与えることができるかの結論になかなかたどり着けず、3巻に回すことになった。その後この物語を巻末に置いて単行本3巻を制作にかかり、本編は可能な限りエンターテイメントに徹することを心がけた。そして石原は読者に対する「救い」として「物語の中だけでも救えた命」として、実在の「ライカ」に関するエピソードを書き上げている。 2020年10月には、作者の石原デザインによるTシャツとトートバッグが発売された。Tシャツのデザインは、石原自身のツイッターで公開した図案を商品化したものである。トートバッグにはハルさんの語録から「幸せは感じるものなのですよご主人」がプリントされている。
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