単振動の運動方程式とは? わかりやすく解説

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単振動の運動方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/10 17:10 UTC 版)

自由振動」の記事における「単振動の運動方程式」の解説

バネ支えられる質点運動考える。原点 O をバネ重力とのつり合い長さ時にとり、上方向を x 軸正方向とする。このとき物体には、(1-1) の力が働く。ここで、ニュートンの運動方程式 F = m a {\displaystyle \mathrm {F=ma} } より、 m a = m d v d t = m d 2 x d t 2 = − k x {\displaystyle ma=m{dv \over dt}=m{d^{2}x \over dt^{2}}=-kx} … (1-5) 両辺をmで割ると、 d 2 x d t 2 = − k m x {\displaystyle {d^{2}x \over dt^{2}}=-{k \over m}x} … (1-6) (1-6) 式の x を満たす関数としては、 x = − sink m t {\displaystyle x=-\sin {\sqrt {\frac {k}{m}}}t} … (1-7) x = cosk m t {\displaystyle x=\cos {\sqrt {\frac {k}{m}}}t} … (1-8)二つ特殊解考えられる線型微分方程式性質から、この 2 つ特殊解線形結合させた x = A sink m t + B cosk m t {\displaystyle x=A\sin {\sqrt {\frac {k}{m}}}t+B\cos {\sqrt {\frac {k}{m}}}t} … (1-9) も、(1-6) の解であり、方程式2 階であることと (1-7),(1-8)一次独立性から、これ以外の解はない。つまり (1-9)(1-6)一般解である。ここで、 ω = k m {\displaystyle \omega ={\sqrt {\tfrac {k}{m}}}} と定めると、(1-9) 式は、 x = A sin ⁡ ω t + B cos ⁡ ω t {\displaystyle x=A\,\sin \omega t+B\,\cos \omega t} … (1-10) ここで三角関数合成利用すると、(1-10) 式は、 cos ⁡ ϕ = A A 2 + B 2 ,   sin ⁡ ϕ = B A 2 + B 2 {\displaystyle \cos \phi ={\frac {A}{\sqrt {A^{2}+B^{2}}}},\ \sin \phi ={\frac {B}{\sqrt {A^{2}+B^{2}}}}} を満たした φ を用いてx = A 2 + B 2 sin ⁡ ( ω t + ϕ ) {\displaystyle x={\sqrt {A^{2}+B^{2}}}\sin(\omega t+\phi )} … (1-11) とあらわされる。ここで、 A 2 + B 2 = C {\displaystyle {\sqrt {A^{2}+B^{2}}}=C} とすると、(1-11)は、 x = C sin ⁡ ( ω t + ϕ ) {\displaystyle x=C\,\sin(\omega t+\phi )} … (1-12) となる。ここで(1-12)の各数値それぞれ以下のような物理量である。 C;振幅物体最大変位絶対値 ω;角振動数固有振動数) φ;初期位相 よって、(1-12)であらわされ単振動x-t グラフを描くと、図 1-5 のような正弦曲線を描く。 初期位相によって時刻 0 のときの物体位置が決まる。このグラフ場合以下の通り初期位相 − π 2 {\displaystyle -{\tfrac {\pi }{2}}} … 時刻 0 のときの座標 -C 初期位相 0 {\displaystyle {0}} … 時刻 0 のときの座標 0 {\displaystyle 0} 初期位相 π 2 {\displaystyle {\tfrac {\pi }{2}}} … 時刻 0 のときの座標 C

※この「単振動の運動方程式」の解説は、「自由振動」の解説の一部です。
「単振動の運動方程式」を含む「自由振動」の記事については、「自由振動」の概要を参照ください。

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