単振動解とサークルテスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 13:47 UTC 版)
「アナログコンピュータ」の記事における「単振動解とサークルテスト」の解説
演算増幅器・積分器の性能試験などで行われるものである。減衰項のない2階の微分方程式にステップ函数入力を与えた場合の解が単振動解になるのをアナログコンピュータに解かせて、その減衰度で誤差の程度を確認する(図[F7]参照)。すなわち式、 d2x/dt2+ω2x=1 を解けば、 x=cos ωt dx/dt=-ω・sin ωt d2x/dt2=1-ω2・cos ωt といった単振動解が得られるはずだが、現実には様々な誤差により減衰する。この減衰度合いで演算誤差の程度を判定する。 積分器の入出力をオシロスコープ(CRT)のX軸Y軸に繋ぐと、完璧な積分器であれば円(楕円)、誤差があると次第に直径が小さくなる螺旋を描くことから「サークルテスト」と呼んだ。機械式の微分解析機の性能・機能テスト用に、またデモンストレーション等にも使われることが多い(東京理科大学の近代科学資料館での動態展示でも行われている)同名のサークルテストと同様の、単純な単振動解となる式を利用したテストである。
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