単数動詞との使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 15:54 UTC 版)
エロヒムがイスラエルの神を意味するとき、文法的にほぼ単数形であり、大文字で始まる「神 英: God」と翻訳される。しかし聖書の中にいくつも例外があり、創世記1:26にある「神はまた言われた、われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り…」の部分で、冒頭の「神」はエロヒムであり単数動詞が使われているが、同じ文脈で「われわれ」という語も使われている。独神学者ウィルヘルム・ゲゼニウスや、その他のヘブライ語文法学者は、これを伝統的に「複数形の卓越性」を示すためであり、尊厳の複数と説明している。 ゲゼニウスは、固有名詞としてのエロヒムは、複数形で一般的な神々を表すエロヒムとは区別されるべきだと述べている。 エロヒムがイスラエルの神として単数形で表されるというルールの例外は、創世記20:13、サムエル記下35:7、詩篇58:11などにも見られる。特に申命記5:26にある「生ける神」は、ヘブライ語では複数形容詞で修飾した Elohim Hayiym となるが、ここで使われる動詞は単数形である。
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