協力隊卒業後の隊員たちの動向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 16:52 UTC 版)
「Relier」の記事における「協力隊卒業後の隊員たちの動向」の解説
地域おこし協力隊として2011年4月に里美地区に赴任した3人は、2014年3月31日をもって3年の任期を終えた。また2012年4月に金砂郷地区に赴任した2名の内1名が後述の理由で任期2年目で協力隊を辞した。この4名が協力隊卒業後に選んだのは地域に関わり続ける生活であった。 1名は市内で就職をし、一住民として生活している。 1名は卒業1年後に市内で地域おこしに関わる事業等を経営の柱にした合同会社を設立した。会社では「里美珈琲」の通販や、里美地区内の酒蔵復活プロジェクトなどを行っており、住民として里美と共に生きて行くためのチャレンジをしている。 1名は里美に暮らしつつ、更なる専門性を身につけるために東京の大学院に通い、持続可能な開発のための教育(ESD)の研究を行っている。更に茨城大学の非常勤講師となって、協力隊時代から関わっていた域学連係事業に関わり続けた。彼女はまた、協力隊時代から構想していた常陸太田市の自然や生活を描いた絵本『常陸太田クレヨンの旅』の発行を現任の地域おこし協力隊アーティスト隊員と共作して卒業の2年後に行うなど、多岐に活動している。 金砂郷地区の隊員は2年目の時、常陸太田市の職員採用試験に合格した。これにより任期途中で協力隊を辞し、今度は行政側として地域への関わりを始めた。 金砂郷地区に残った隊員は任期満了で2015年3月に卒業した。卒業後は同じ茨城県内の観光関係団体で勤務している。彼女は最後の活動報告の中で、自分にとっての地域おこしについて <人>と向き合い、<仲間づくり>をし、人・魅力・地域の<つながり>を大切にし、未来への可能性を模索し、挑戦することが、地域の人の心の豊かさにつながっていくこと。 —白石、楽しいをつくる仲間がいることは、とても幸せなこと。(茨城県常陸太田市魅力発信Web つなぎあい (2015-2-15)) と、Relierの一員らしい言葉で伝えている。 常陸太田市はRelierが卒業した後も、地域おこし協力隊の受入を続け、それは農業隊員の募集、アーティスト・イン・レジデンス事業の開始など、招く人材に拡がりを見せている。Relierの最初の3人から始まった茨城県内での地域起こし協力隊導入も、2016年9月1日時点で12の自治体で48名の隊員が活動する状況にまで上がった。 Relierがつないだバトンを、今、多くの者が握っている。
※この「協力隊卒業後の隊員たちの動向」の解説は、「Relier」の解説の一部です。
「協力隊卒業後の隊員たちの動向」を含む「Relier」の記事については、「Relier」の概要を参照ください。
- 協力隊卒業後の隊員たちの動向のページへのリンク