千野敏子とは - わかりやすく解説 Weblio辞書

千野敏子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/12/14 14:32 UTC 版)

千野敏子（ちのとしこ、1924年〈大正13年〉3月15日^[2] - 1946年〈昭和21年〉8月2日）は、日本の小学校教諭。第二次世界大戦後の食糧難の中、闇買いを拒否して22歳で死去した^[10]。そののち、女学生時代から多くの感想や詩を書き記していた手記「真実ノート」が^[11]、旧師の三井為友の手により遺稿集『葦折れぬ』にまとめられて1947年（昭和22年）に刊行され^[12]、若い世代に広く読まれるベストセラーとなった^[13]^[14]。

脚注

注釈

^ 『葦折れぬ』の巻頭写真は、左側から臼井（旧姓・関）美代（「MSさん」）、千野敏子、矢崎（旧姓・小口）澪子（「Mさん」）^[1]。
^ 「Mさんは実に軽薄な人である」との記述についてどう思っているかとの小池の質問に、澪子は「親にも言われたし、敏子さんにもじかにいわれたことがありますから、なんということはありません」と、全く気に掛けない様子で答えたという^[29]。
^ 笠原書店の店主は、のちに富士見高原に敏子の碑を建立する計画の発起人となった^[32]。
^ 当時敏子が下宿していた2階建ての家屋は、1994年（平成6年）5月の時点で現存する^[51]。
^ 装幀を担当した清水博は三井の友人で、増補版の刊行時点で既に死去している。表紙にはエドガー・ドガの、踊り子を描いた絵が使われている^[54]。

出典

^ ^a ^b ^c 千野（1973）232頁の〈扉の筆蹟について〉〈巻頭写真について〉。
^ ^a ^b ^c ^d 神津良子編『長野県文学全集 [第II期／随筆・紀行・日記編] 第10巻日記編〈II〉』（1989年11月18日、郷土出版社） - 152頁。
^ ^a ^b ^c 矢崎 1950, pp. 326–327.
^ ^a ^b ^c ^d 山下 2004, p. 92.
^ ^a ^b ^c ^d ^e 三井 1950a, p. 7.
^ ^a ^b 小池 1995, pp. 179–180.
^ ^a ^b 小池 1995, p. 214.
^ ^a ^b ^c ^d 三井 1950b, p. 334.
^ ^a ^b ^c ^d 三井 1955, p. 197.
^ ^a ^b 山下 2004, pp. 91–92.
^ 津留 1955, p. 69.
^ 小池 1995, p. 9.
^ 山下 2004, p. 91.
^ 小池 1995, p. 236.
^ ^a ^b 山下 2004, p. 94.
^ ^a ^b ^c ^d 三井 1955, p. 196.
^ 三井 1950a, p. 6.
^ 千野 1950, p. 295.
^ 千野 1950, pp. 295–296.
^ 千野 1950, p. 297.
^ ^a ^b 千野 1950, p. 299.
^ 小池 1995, pp. 204–206.
^ ^a ^b 千野 1950, p. 298.
^ 矢崎 1950, p. 319.
^ ^a ^b ^c ^d ^e 山下 2004, p. 95.
^ ^a ^b 小池 1995, p. 147.
^ 千野 1950, p. 300.
^ 小池 1995, pp. 201–202.
^ 小池 1995, p. 210.
^ ^a ^b 山下 2004, pp. 92–93.
^ 矢崎 1950, pp. 319–320.
^ ^a ^b 矢崎 1950, p. 320.
^ 矢崎 1950, pp. 320–321.
^ 千野 1950, p. 9.
^ 小池 1995, p. 136.
^ 千野 1950, p. 189.
^ 矢崎 1950, p. 321.
^ ^a ^b 矢崎 1950, p. 322.
^ 小池 1995, pp. 207–208.
^ 矢崎 1950, p. 323.
^ 小池 1995, pp. 221–225.
^ 小池 1995, p. 208.
^ 千野 1950, pp. 208–209.
^ 矢崎 1950, p. 324.
^ 矢崎 1950, pp. 324–325.
^ ^a ^b ^c 千野 1950, pp. 274–275.
^ ^a ^b ^c 三井 1955, pp. 199–200.
^ 千野 1950, p. 218.
^ 千野 1950, p. 283.
^ 千野 1950, p. 238.
^ 小池 1995, p. 227.
^ 千野 1950, p. 235.
^ 千野（1950）284頁の注釈。
^ ^a ^b ^c ^d ^e 三井 1950b, pp. 334–335.
^ 「編者＊三井為友」『葦折れぬ』〈若い人の図書館〉、童心社、1973年6月10日。 - 4頁。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 「はじめに」『葦折れぬ』〈若い人の図書館〉、童心社、1973年6月10日。 - 2頁。
^ ^a ^b 小池 1995, pp. 152–155.
^ 早乙女 1973, p. 235.
^ 千野 1950, p. 43.
^ 早乙女 1973, pp. 235–236.
^ 小池 1995, p. 159.
^ ^a ^b 小池 1995, pp. 189–190.
^ 小池 1995, pp. 195–196.
^ 東 2002, p. 196.
^ 東 2002, pp. 196–197.
^ 東 2002, p. 199.
^ ^a ^b 東 2002, p. 200.
^ 津留 1955, pp. 74–75.
^ 山下 2004, pp. 93–94.
^ 津留 1955, pp. 80–81.
^ 津留 1955, p. 85.
^ 小池 1995, p. 135.
^ 小池 1995, pp. 136–137.
^ ^a ^b 三井 1950b, p. 336.
^ 矢崎 1950, pp. 321–322.
^ 三井 1955, p. 198.
^ 小池 1995, p. 215.