十字架の道 (リスト)とは? わかりやすく解説

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十字架の道 (リスト)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 03:20 UTC 版)

十字架の道』(じゅうじかのみち、ラテン語: Via Crucis) はフランツ・リストが作曲した混声合唱と、オルガンまたはハーモニウムまたはピアノのための宗教音楽。サール番号はS.53、ラーベ番号はR.534[注 1]。「十字架の道行きの14留」(フランス語: Les 14 stations de la Croix) の副題が付けられている[2][注 2]。リスト自身による、合唱を省いたピアノ用の独奏版 (S.504a、ラーベ番号は存在しない) やオルガン用の独奏版 (S.674a、ラーベ番号は存在しない) が存在する[4]


  1. ^ より正確に言うと、オルガン伴奏版がS.53、ピアノ伴奏版がS.53a[1]
  2. ^ リストの自筆譜のタイトルは、正確には「Via crucis. Les 14 Stations de la Croix: pour Choeur, Soli, avec accompagnement d'orgue (ou Pianoforte) composées par F.Liszt」である[3]
  3. ^ 1878年の夏、エステ荘で完成と書く資料もあるが[6]、リストの旧全集では、1878年の9月から10月にかけてエステ荘で作曲されたが、最終的には1879年にブダペストで完成したらしい、と書かれている。厳密な完成時期は今一つはっきりしないが、リストによる校正の手が入った筆写譜 (合唱版、ピアノ独奏版、オルガン独奏版の3種) には、リストの自筆で「F.リスト '79年2月26日 ブダペスト」の書き込みがある[3][6]。リストの新全集を公刊中のエディツィオ・ムジカ・ブダペストでは、1879年2月26日にブダペストで完成、としている[8]
  4. ^ サール番号はS.185、オーケストラ編曲版はS.355
  5. ^ オルガンのストップに関する指定のこと。
  6. ^ トランペット。リード管の種類の1つ
  7. ^ 33巻まで出版したところで途絶してしまい、不完全な全集にしかならなかった[10]

出典

  1. ^ エヴェレット・ヘルム 著、野本由紀夫 訳 『〈大作曲家〉リスト』音楽之友社、1996年、256頁。ISBN 4-276-22162-5 
  2. ^ a b エヴェレット・ヘルム『リスト』xi
  3. ^ a b c フランツ・リスト旧作品全集、第5シリーズ第7巻
  4. ^ エヴェレット・ヘルム『リスト』xxii
  5. ^ a b c d e f g h 『フランツ・リスト Via Crucis、アルヴォ・ペルト 宗教合唱作品』Ondine ODE 1337-2、ライナーノーツ
  6. ^ a b c d e f g h i j k ハイペリオン CDA67199、ライナーノーツ
  7. ^ a b c Franz Liszt Via Crucis, Salve Regina, Vater Unser, Ave Verum Corpus, Alpha Classics ALPHA 390、ライナーノーツ
  8. ^ Liszt Ferenc: Via crucis The 14 Stations of the Cross”. 2021年6月8日閲覧。
  9. ^ ハイペリオン CDA、ライナーノーツ
  10. ^ エヴェレット・ヘルム『リスト』p.250.


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