十六年前-ロバートの反乱-
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「氷と炎の歌」の記事における「十六年前-ロバートの反乱-」の解説
物語の始まる16年前、エイリス(エリス)二世王は狂王と呼ばれ、その狂気と残虐性のために内戦がおこり、ターガリエン家は権力の座から追われた。名家のうち、スターク家、バラシオン家、アリン家、タリー家が反乱側に着き、のちにラニスター家が加わった。タイレル家とマーテル家は王家の側に着き、グレイジョイ家は中立を守った。 発端は、北部のリカード・スターク公の娘でストームランドの世継ぎのロバート・バラシオンの婚約者であったリアナ・スタークがエイリスの息子レイガー(レーガー)とともに姿を消したことである。それ以前のハレンの巨城における馬上試合の勝者となったレイガーは、妻エリアを差し置いてリアナを美と愛の女王に選んでいた。失踪の理由は明らかではないが、スターク家とバラシオン家はレイガーによる誘拐とみなした。リカード公の長男ブランドンはレイガーとの決闘を要求し、若き騎士たちを率いて王都キングズランディングに赴いた。エイリス王は騎士達を逮捕して、彼らの父たちにキングズランディングに来て審問に応じるように命令した。エイリス王は、到着するやいなやリカード公を生きながら火あぶりにし、ブランドンを絞首刑に処した。ロバート・バラシオン、ジョン・アリンそしてエダード・スタークの指揮のもとで3家の連合が成り、ターガリエン家の軍勢をトライデント河(三又鉾河)で打ち破った。タイウィン・ラニスターはトライデント河の戦いまでは中立を守ったが、この戦いの結果をうけてキングズランディングを略奪し、エイリス王の世継ぎとその血筋をことごとく殺したが、エイリスの身重の妻レイラと8歳の息子ヴィセーリス(ヴァイサリス)だけはドラゴンストーンに逃亡した。エイリス王自身は自らの護衛騎士団〈王の盾〉の一員であるジェイミー(ジェイム)・ラニスターによって殺された。この後ジェイミーは〈王殺し〉とあだ名されることになった。レイラはデナーリス・ターガリエンを産んだ産褥の床で死に、デナーリスとヴィセーリスは、忠実な家臣によって〈狭い海〉を超えて自由都市に連れて行かれた。リアナとレイガーも戦いの間に死んだ。レイガーの妻のエリア、およびその子供たちのレイニスとエイゴンもラニスター家の家臣に殺された。 一方、ロバート・バラシオンは〈鉄の玉座〉を奪い、ラニスター家との同盟を確保するために、タイウィンの娘サーセイと結婚した。また、エダードは亡くなった兄の婚約者であったタリー家のキャトリンと結婚した。だがエダードは戦争から、落とし子のジョンを連れ帰った。
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