医薬品製剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/18 16:21 UTC 版)
ナビキシモルス(USAN、商品名サティベックス)は、CBDとTHCとの比率が1:1に近い経口投与用スプレーである。 この薬は、多発性硬化症に伴う疼痛を緩和するために、2005年にカナダ当局に承認された。 エピディオレックスは、難治性てんかんの臨床試験を実施した、大麻から抽出されたCBDの油脂配合物である。エピディオレックスは、2015年7月にアメリカにおいてドラベ症候群などの治療薬としての希少疾病用医薬品の指定を受け、治験は完了し、2018年に承認された。 エピディオレックスは、欧州医薬品庁 (EMA) からも、2017年にレノックス・ガストー症候群など治療抵抗性のてんかんの希少病用医薬品の指定、2018年に結節性硬化症の同指定とまた治験が進行している。続いて、欧州では2019年9月にドラベ症候群とレノックス・ガストー症候群に対して医薬品として承認された。 日本では2019年に臨床試験という位置づけで、エピディオレックスの使用が許可され、聖マリアンナ医科大学が治験の申請準備を開始した。これに対し、日本てんかん学会、日本てんかん協会、日本小児神経学会、ドラベ症候群患者家族会は連盟で早期承認を要望した。 オランダではエコー製薬による、Arvisolという経口錠剤の治験第I相(初期段階を意味する)が進行しており、対象はてんかんと統合失調症である。 また、FDAとEMAは、新生児の窒息に伴う脳障害の治療に用いる希少疾病用医薬品としてカンナビジオールを指定したが、これに対する既存の医薬品はなかった。
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