医学的条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 05:10 UTC 版)
白血球数の低下は、風邪やインフルエンザなどの急性ウイルス感染が原因で起こり得る。また、化学療法、放射線療法、骨髄線維症、再生不良性貧血(白血球、赤血球、血小板の産生不全)、幹細胞移植、骨髄移植、HIV、AIDS、ステロイドの使用との関連も指摘されている。 白血球数が少なくなるその他の原因としては、全身性エリテマトーデス、ホジキンリンパ腫、幾つかの種類の癌、腸チフス、マラリア、結核、デング熱、リケッチア感染症、脾臓肥大、葉酸欠乏症、オウム病、敗血症、シェーグレン症候群、ライム病などが挙げられる。また、銅や亜鉛などの特定のミネラルの欠乏によっても引き起こされる事が知られている。 偽性白血球減少症は、感染症の発症と同時に発症する。白血球(主に好中球、生体異物の侵襲に最初に反応する)は、検出可能な感染部位に向かって移動を開始する。この移動により、骨髄は感染に対抗する為に白血球を多く産生し、循環血中の白血球を回復させるが、感染症発症時に採取した血液には白血球が少ない為、「偽性白血球減少症」と呼ばれる。
※この「医学的条件」の解説は、「白血球減少」の解説の一部です。
「医学的条件」を含む「白血球減少」の記事については、「白血球減少」の概要を参照ください。
- 医学的条件のページへのリンク