北相馬藩の協力者
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「風の市兵衛シリーズの登場人物」の記事における「北相馬藩の協力者」の解説
久保 大膳(くぼ だいぜん) 幕府御先手組頭。55歳。代々北相馬藩と所縁があり、仮養子願い届けも引き受けている。鶴姫の輿入れにも関与しており、それについて内々に信正に質問を受けた。 漆原 忠悦(うるしばら ちゅうえつ) 小石川の検校法印で、大名相手の金貸し業を営む。磐城藩安藤家にも数万両を貸し付けている。娘の咲を一旦安藤家の養女とし、憲承に輿入れさせる代わりに、多額の持参金によって北相馬藩の借金を補填した。 七三郎(しちさぶろう) 伊勢町で北相馬藩の米や物産を扱う蔵屋敷蔵元、「南部屋」(なんぶや)の主人。作之助が藩の金を使い込んだことが明らかになったが、筧がこれまでの作之助の功労と家名を惜しんで、良い処分の方法を思案する間、一時的に町屋住まいさせたこと、そして作之助が再び上屋敷に呼び出されて改易を申し渡された後に倒れ、2日後に息を引き取ったことを半十郎と市兵衛に語った。また、北相馬藩が手形を振り出す際には、自分も協議に参加しているから、危ない手形を振り出すはずがないと語った。 憲承が藩主に就任すると、手形乱発に関与し多くの使途不明金を出したことを咎められ、北相馬藩の蔵元の任を解かれた。 猪之吉(いのきち) 南部屋の副番頭。調査に訪れた半十郎と市兵衛を邪険に扱った。 祇円(ぎえん) 弟の修策(しゅうさく)と共に、雲水姿で関八州を暴れ回る殺し屋。小池から依頼されて作之助が奪った帳簿を取り戻す任に就く。そして、作之助が謀殺されると、作之助が借りていたの部屋を家捜しし、作之助と接触していた平治を殺した。 再び小池からの依頼を受けて市兵衛を襲撃するが、反撃されて修策は殺され、祇円も深手を負ってしまう。祇円はその場から逃走したが、隠れ家に渋井の手入れを受けた。そして、いったんは逃げ出したが傷が開いて渋井に同行していた市兵衛の前で死亡した。市兵衛に対しては、剣と算盤という違いはあれど自分たち兄弟と同様に己の技量を売って暮らしを立てていることで、暗殺依頼の当初から親近感を覚えており、死の直前に市兵衛に依頼主の名と依頼の理由を告げた。
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