北村家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 12:32 UTC 版)
船場で老舗の米問屋「北村屋」を営む。しかし、番頭が辞めて経営が傾いたことと、藤吉の父の借金に加え、藤吉がさらに借金を背負ったことにより、明治43年、廃業を余儀なくされる。その後、屋号はてんと藤吉が立ちあげた会社「北村笑店」というかたちで復活する。 北村 啄子(きたむら つえこ) 演 - 鈴木京香 藤吉の母。別嬪。周囲から「ごりょんさん」と呼ばれている。「始末・才覚・算用」の家訓をモットーに女手一つで北村屋を切り盛りし、従業員やてんに対して厳しく接する一方で実子の藤吉には甘い。 貧しい行商人だった幼少期を経て、商才を認められ北村家に嫁入りするも、夫は芸妓に現を抜かし店の金を注ぎ込んだ挙句に多額の借金を残し、すれ違いの夫婦生活を送った。そんな事情から、藤吉の恋愛結婚を反対する。 斜陽の「北村屋」の暖簾を守るため、自らも店に出て身体を張って働くが、藤吉が家と土地を抵当に入れた商売失敗が大打撃となり、夫と藤吉が作った借金を返済して店を畳み、てん・藤吉とともに芸人長屋に移り住む。てんの寄席経営の提案を当初は反対するが、てんと藤吉が譲り受けた寄席小屋が、かつて死を考えるほどに辛い中で幼い藤吉と一緒に入り笑わせてもらった場所と知り、快く開業を認める。 風鳥亭が開業すると、うまくいかず苦悩する藤吉とてんを見かねて自ら腰を上げて手伝い、商売の経験や心意気を伝授していく。開業1年後には、てんをごりょんさんとして認めるとともに、てんと藤吉の結婚を許す。2人の祝言に立ち会い、藤吉から「北村笑店」を立ち上げることを聞いた後、新しいことに挑戦したい気持ちから、知人が住むアメリカへ旅立つ。その後現地で再婚、カリフォルニアでクリーニング事業をしている。世界一周旅行の途中で日本に一時帰国し、てんと晩年の藤吉に対し苦労を労い成功をたたえたあと、再び旅立ってゆく。 吉本せいの姑・吉本ユキがモデル。 北村 頼子(きたむら よりこ) 演 - 西村亜矢子(幼少期:橋本苺花) 藤吉の姉。幼少期は啄子が藤吉ばかりかわいがるのを嫉妬し、たびたび彼にいけずをしていた。 結婚し既に家を出ているが、実家に頻繁に帰って来ては金品を持ち出す。
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