北朝鮮の服装規定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/19 00:13 UTC 版)
「社会主義的生活様式にふさわしい髪型にしよう」の記事における「北朝鮮の服装規定」の解説
前述のように服装および整容に関する規定はすでに北朝鮮の社会の一部となっていた。1980年代初頭に名前を知られるようになった金正日はいわゆる「速度戦カット」(Speed Battle Cut)と呼ばれた角刈りが有名だったが、金は後に父親好みのサイドを短くしたふわりとした髪型に戻している。金正日が父の後を継ぐと、西欧的なファッションの制限令は一定程度ゆるめられた。女性はパーマをあてることが許され、男性であれば髪を少し伸ばしたすこともできたし、おおっぴらにダンスをすることさえ認められていた。とはいえ金正日時代の初期にはこのようにわずかに許容範囲が広がっただけで、ジーンズのような明らかに西欧的なファッションは全面的に禁止されたままだった。長髪にした男性は逮捕され、断髪を強制された。 労働新聞によれば、総書記は人民の身だしなみに入り込もうとする資本主義に対するゲリラ戦をたたかったのだという。長髪だけでなくだらしない靴もまた西欧文化を真似て国家を存亡の危機に追いやる行為の典型だとみなされた。2000年代に入っても、サッカーを観戦中に選手の長髪に怒りをあらわにする金正日の言動が報じられている。このときはあらためて公式に男性の長髪禁止が宣言され、企業や大学などで人手を割いて髪の長さのチェックが行われた。
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