前053型(6601型, 65型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/15 13:57 UTC 版)
「053型フリゲート」の記事における「前053型(6601型, 65型)」の解説
詳細は「50型警備艦」を参照 1950年代、ソ連は中国に対し、50型警備艦(リガ級フリゲート)4隻のノックダウン生産を許可した。これによって建造されたのが6601型(略称01型)で、西側からは成都級( Cheng-du class)というNATOコードネームが与えられた。就役期間の後半では改装が実施され、これまでの魚雷発射管をP-15 (SS-N-2 スティックス)対艦ミサイルの連装発射機に変更した。また、砲熕兵器として100 mm単装砲 3基と37 mm連装機関砲 4基が装備された。 これらの建造の後、中ソ対立が激化して、中国はソ連から新たな艦船を入手できなくなった。そのため、701研究所は6601型のリバースエンジニアリングを任されることになり、その成果に基づいて建造されたのが65型(江南型 Jiang-nan class)である。設計作業は1962年12月より行なわれ、建造は1964年8月より開始、1966年に1番艦が就役した。65型では6601型で使用されていた蒸気タービン・エンジンをディーゼル・エンジンに変更した。また主砲配置が変更され、6601型では艦首側に2基、艦尾側に1基が設置されていたのに対して、65型(江南型)では逆になっている。 これらは1980年代に全艦が退役し、現在は大半が学生が行う軍事体験(中国の愛国教育の一環)用の訓練船として使われるか、宣伝、広報用の任務を行っている。これらの艦船は中国人民解放軍海軍が出資し造られた青島にある海軍博物館に係留されている。
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