制帽の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 08:46 UTC 版)
制帽を制定する意義は、制服の場合と同じく組織内部の人間と組織外部の人間、組織内の序列・職能・所属などを明確に区別できるようにすることである。また、同じ制帽を被る者同士の連帯感を強めたり、自尊心や規律、忠誠心を高める効果が期待される場合もある。格好良い制帽やかわいい制帽は人にあこがれを抱かせ、その制帽を被りたい(転じて、その職種に就きたい・その組織に入りたい)という願望をもたせ、人材確保に一役買うこともある。 制帽には職務にあった機能性が求められる。例えば軍隊では儀礼用には豪奢な装飾を施したシャコー帽等が用いられ、通常の服務中は階級や職能を区分するための意匠が施された官帽が用いられる。そして野外作業や戦闘中には官帽と同様の識別性を持ちながらも、より必要な機能性に特化した作業帽や略帽といった制帽が制定される。 逆に学生服やスポーツのユニフォームなど、軍隊や警察、消防ほど機能性の細分化が求められない制服の制帽は、単一のものを制定するのみで済ませられる場合もある。 インド軍では通常の制帽の他、シク教徒用に「制式ターバン」が設定されている。
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