初任従五位下に叙された後、四品に昇任する大名家
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初任は従五位下に叙され、家督して数年の間に四品昇任する家の一覧である。嫡子は初任後数年以内で四品昇任し、家督前であっても四品昇任の場合がある。 家名領地石高伺候席四品への昇任時期極官立花家筑後柳河 11万9,000石 大広間 初参勤で 従四位下侍従 丹羽家陸奥二本松 10万7,000石 大広間 初参勤で 従四位下侍従 松平家(結城松平家)上野前橋 17万石 大広間 家督後数年 従四位下侍従 酒井家(左衛門尉家)出羽鶴岡 16万7,000石 帝鑑間 家督後まもなく 四品より30年で従四位下侍従 酒井家(雅楽頭家)播磨姫路 15万石 帝鑑間 家督後まもなく 従四位下権少将 小笠原家豊前香春 15万石 帝鑑間 家督後まもなく 四品より30年で従四位下侍従 榊原家越後高田 15万石 帝鑑間 家督後まもなく 四品より30年で従四位下侍従 松平家(奥平家)武蔵忍 10万石 帝鑑間 家督後まもなく 四品より30年で従四位下侍従 松平家(越智松平家)石見浜田 6万1,000石 大広間 家督後数年 四品より30年で従四位下侍従 松平家(前田家)越中富山 10万石 大広間 家督後数年 四品より40年で従四位下侍従 松平家(前田家)加賀大聖寺 10万石 大広間 家督後数年 老年其節次第で従四位下侍従 津軽家陸奥弘前 10万石 大広間 家督後数年 大聖寺前田家に准ずるか従四位下侍従 松平家(柳沢家)大和郡山 15万1,000石 大広間 家督後数年 従四位下 奥平家豊前中津 10万石 大広間 家督後数年 従四位下 喜連川家下野喜連川 5,000石(10万石格) 柳間 なし 無位無官 概して表高10万石以上の大名家が四品以上に昇進するが、阿部家(福山藩・棚倉藩)・稲葉家(淀藩)・大久保家(小田原藩)・酒井家(小浜藩)・真田家(松代藩)・戸田家(大垣藩)・堀田家(佐倉藩)・溝口家(新発田藩)は含まれない。しかし、実際にはこれらの大名家の多くは四品以上に昇進している。溝口氏は幕末に10万石への高直しを行い、時の当主直溥はその後従四位下に昇進している。喜連川家は表高が5,000石しかないが、鎌倉公方足利氏の末裔ということから10万石格の大名として扱われ、無位無官であるにも関わらず、歴代の関東公方が任じられた左兵衛督や左馬頭を称することが許されるなど特殊な地位にあった。
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