分類に対する異論とは? わかりやすく解説

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分類に対する異論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/17 03:51 UTC 版)

オキチモズク属」の記事における「分類に対する異論」の解説

N. shawii とオキチモズク違いは、体の全長がN. shawii は約6.5センチメートル程度であるのに対してオキチモズクは約40センチメートルまで成長すること、分枝がN. shawii では少なくオキチモズクでは多いこと、体がN. shawii ではあまり屈曲しないのに対してオキチモズクでは屈曲することとされたが、オキチモズクはN. shawii の品種レベルでの違いに過ぎないとする見解早い段階から出されていた。この見解支持する立場から、1979年昭和54年)にアメリカノースカロライナ州の河川発見されオキチモズク属紅藻はN. shawii の1品種N. shawii f. caloriniana として報告された。 これに対して1993年平成5年)にRobert G. Sheathらは各種標本用いて形態形質計数形態形質による分枝分類学的解析行い、N. shawii f. caloriniana についてはオキチモズク同物異名であり、N. shawii とオキチモズク別種であると結論付けた一方2002年平成14年)にはMartin K. MüllerらがN. shawii f. caloriniana とオキチモズク用いて遺伝子塩基配列による分子遺伝学的形解析行い、18S rRNAとrbcL遺伝子塩基総和あたり2.88%相違があると報告した。これはN. shawii f. caloriniana とオキチモズク別種であることを示唆するものであり、Sheathらの分枝分類学的解析矛盾する結果となった。 さらに、2008年平成20年)には須田一郎らが沖縄県内で採取したオキチモズク属体を用いた形態観察形態学計数形質計測して文献との比較行った結果として、N. shawii とオキチモズク明瞭な違い考えられていた同化糸の長さをはじめ、他の形形質でもN. shawii とオキチモズク中間的な形質示したことが報告された。 このようにオキチモズク属種分類については混乱があり、確定させるために各種標本等のさらなる解析必要性指摘されている。

※この「分類に対する異論」の解説は、「オキチモズク属」の解説の一部です。
「分類に対する異論」を含む「オキチモズク属」の記事については、「オキチモズク属」の概要を参照ください。

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