冗長性と多様性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/14 13:23 UTC 版)
「DNSルートゾーン」の記事における「冗長性と多様性」の解説
ルートDNSサーバは、インターネットに必須の機能であり、World Wide Webや電子メールといったインターネットサービスにドメイン名を基礎にしている。DNSサーバに障害が発生するとインターネット全体が停止する可能性がある。このため、複数のルートサーバが世界中に存在している。ルートサーバの数はDNSの応答のために13に制限されている。DNSでは512バイトのパケットに限定しているのである。プロトコル拡張(EDNS)はこの制限をなくそうと設計された。このサイズのパケットに、「ラベル圧縮」を使うことによって、より多くのエントリをおさめることができるが、13という数字は信頼できる限度として選定された。次世代のIPアドレス構造であるIPv6の導入によって、これまでの習慣は変更され、IPv6ネームサーバによって新しく生じた空間は埋められることとなる。 ルートネームサーバは、トラフィックの負荷に対応できる高速で広帯域なアクセスの可能な、複数の安全な場所でホストされている。最初、全てのルートサーバはアメリカ合衆国に設置されていた。しかし、設置場所は分散され、これはすでに問題ではなくなった。通常、それぞれの場所に設置されているDNSサーバは、物理的にはロードバランスルータによってマシンのクラスタになっている。ルートサーバの完全な一覧や場所、特性はhttp://root-servers.org/で見ることができる。 最近の傾向としてエニーキャストアドレシングとルーティングを使い、耐障害性と負荷分散を世界中に提供している。例えば、j.root-servers.netルートサーバはベリサインによって維持されているが、このルートサーバは41基(2008年7月 (2008-07)現在[update])のサーバを世界中に設置することで動いている。これへのクエリはエニーキャストアドレシングによって処理されている。
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