再開発の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/26 01:57 UTC 版)
かつて二子玉川駅東口周辺は、西口側の繁栄に比べると人通りも少なかった。特に1985年3月31日に二子玉川園が閉園してからは、映画館「二子東急」(再開発事業の進捗により1991年閉館)などが残っていたものの、跡地にはアトラクション施設や住宅展示場などが次々と開園と閉園を繰り返し、活気を失っていた。こうした事態を打破するため、二子玉川園跡地を中心とした区域の再開発事業が計画された。 その後、経済停滞に伴う計画の見直しや、景観保存のための反対運動などを経たが、2003年に多摩川に架かる二子橋そばにあった結婚式場「富士観会館」が閉館した跡地に高層マンション「プラウドタワー二子玉川」の建設が始まると計画は一挙に加速し、2005年3月に東京都より第1期事業施行地区の事業認可を得た。名称は「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業」で、東急不動産などが主体となり「二子玉川東地区市街地再開発組合」が発足した。 再開発のテーマは「国分寺崖線の豊かな緑を基とした自然と都市の調和」。計画面積は11.2ha(うち第1期は8.1ha)で、民間再開発としては都内最大規模である。対象区域は駅周辺から南東方向に多摩川に平行する形状で、東西の長さは約1kmとなっている。総事業費は約1,500億円。 再開発計画では、駅ビルおよび駅ビルに隣接する3つの商業棟と1つのオフィス棟の合計4棟を軸としたI街区、超高層の商業棟とホテルを軸としたII街区、3棟の超高層マンション(最高150m)を軸としたIII街区とに分けられ、さらに南東側に区立公園の整備が計画された。
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