再生—続・金融腐蝕列島
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「金融腐蝕列島」の記事における「再生—続・金融腐蝕列島」の解説
『金融腐蝕列島』の続編に位置付けられ、1999年に東京スポーツで連載開始。その後角川書店から2000年に単行本、2001年に文庫本として刊行。前作・前々作が銀行組織・金融システム全体を捉えた作品であったのに対し、『再生』は人間関係の描写が中心とされ、評価の分かれるところである。 舞台は1999年、前々作と同じ協立銀行。かの竹中治夫は、営業本部プロジェクト推進室で「住管機構」対策に取り組んでいた。住管機構、正式名・住宅金融債権管理機構は、住宅金融専門会社(住専)の相次ぐ破綻の受皿として設立され、その負債について母体行の責任を追及していた。竹中は特命班の長として、責任追及を恐れる頭取から住管機構との対決を迫られる。しかし協立銀行では内部が頭取派・相談役派の2つの派閥に分かれ争っていた。個人的な事情から住管工作の阻止を目論む相談役派の動きに翻弄され、妻や息子との不仲もあり、竹中は苦しむ。 やがて竹中は大阪・梅田駅前支店長に転出、過酷な資金回収、所謂「貸し剥がし」を任され、優良貸出先からも強引に融資を引き上げる銀行の非情な論理を痛感する。その後再び本店に戻り、広報部長に就くが、次期頭取を巡る人事抗争が激化し、竹中も巻き込まれていく。
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