再度の業績悪化から百貨店の閉店へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 07:40 UTC 版)
「沖縄三越」の記事における「再度の業績悪化から百貨店の閉店へ」の解説
ところが、2008年(平成20年)に発生したリーマン・ショック以降の世界的な経済危機などの影響も受けて業績が再び悪化し始め、若者向けや低価格指向といった市場環境の変化に合わせた営業戦略の転換に失敗したことや郊外型の大型店出店競争が激化したことによる都心部の買い物客の減少と相まって売上が減少基調をたどることになった。 この様な事業環境の急速な変化に際しては、社長を送り込むなど本業の百貨店事業の再建を三越側が主導する形をとったことが裏目に出て、地元の顧客に合わせた売り場づくりなどの販売戦略を取り難かったことも業績悪化に拍車をかけることになった。 その結果、2014年(平成26年)2月期には売上高約76億6765万円となり、2008年(平成20年)2月期から約16%も売り上げが落ち込むことになった。 こうした業績悪化により損益がマイナスに転じたことから2004年(平成16年)の会社分割後に行われていた利子などの返済も滞って返済猶予を受け、約35億円を引き継いだ負債解消のめどが立たない状況に陥ることになった。 その上、三越の商号使用許諾契約が2014年(平成26年)9月末で期限を迎え、老朽化した本店建物の設備更新費用の調達の目途も立たないことから2014年(平成26年)9月21日で閉店することになった。 この百貨店事業の存続断念に伴って三越伊勢丹ホールディングスと締結している営業権を一括償却するなど約16.15億円の特別損失を計上したため、2014年(平成26年)2月期末に約11億6587万円の債務超過となった。 2014年(平成26年)9月21日に午後7時40分過ぎに閉店し、その歴史に終止符を打った。
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