ないかくかんぼう‐ほうしょうひ〔ナイカククワンバウホウシヤウヒ〕【内閣官房報償費】
読み方:ないかくかんぼうほうしょうひ
内閣官房長官が管理し、国の事業を円滑に遂行するために使用するとされる経費。使途は公表されない。官房機密費。
[補説] 政府の答弁書には、国の事務または事業を円滑かつ効果的に遂行するため、当面の任務と状況に応じその都度の判断で最も適当と認められる方法により機動的に使用する経費と記載される。平成13年(2001)、外務省報償費(外交機密費)の一部が内閣官房報償費に流用されているとの疑惑が表面化。当時の自由民主党政権は否定したが、平成22年(2010)、民主党政権下で流用の事実が明らかにされた。外務省は、流用された外務省報償費について「官邸の外交用務に使用された」と説明している。
内閣官房報償費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 22:09 UTC 版)
内閣官房報償費は、国政の運営上必要な場合に、内閣官房長官の判断で支出される経費。内閣官房機密費とも呼ばれる。「権力の潤滑油」という表現もある。会計処理は内閣総務官が所掌する。2002年度予算で前年を10%下回る14億6165万円になって以来、現在まで同額が毎年計上されている。そのうち12億3021万円が内閣官房長官に一任され、残りは内閣情報調査室の費用に充てられている。支出には領収書が不要で、会計検査院による監査も免除されており、原則使途が公開されることはないため、以前から不透明な支出に疑惑の目が向けられている。旧首相官邸時代には官房長官長官室に大金庫があり、いつも数千万円の現金が金庫に入っており、使用した翌日には事務方が現金を補充する仕組みになっていた。
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