内間木洞とは? わかりやすく解説

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内間木洞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 14:58 UTC 版)

内間木洞
入洞口
所在地 日本 岩手県久慈市山形町小国
座標 北緯40度02分47.4秒 東経141度38分35.3秒 / 北緯40.046500度 東経141.643139度 / 40.046500; 141.643139座標: 北緯40度02分47.4秒 東経141度38分35.3秒 / 北緯40.046500度 東経141.643139度 / 40.046500; 141.643139
総延長 6,350 m
地質 北上山地 安家石灰岩西列
洞口数 1
アクセス JR東日本三陸鉄道 久慈駅から車で1時間
特徴 鍾乳石ドリーネ氷筍
登録 岩手県指定天然記念物
三陸ジオパーク

内間木洞(うちまぎどう)は、岩手県久慈市山形町にある鍾乳洞。総延長は6,350 mで日本で5番目に長い鍾乳洞である[1]龍泉洞安家洞と同じく、久慈市から岩泉町にかけて分布する安家石灰岩帯に位置する[2]

中生代三畳紀に堆積した石灰岩が後世の地殻変動で隆起し、雨や地下水で侵食されて形成された[3]もので、1962年(昭和37年)8月の調査によって全貌が明らかになった[4]。洞内の保存状況が良好に保たれており[4]絶滅危惧種II類に分けられるテングコウモリ[5]など7種のコウモリ[1]や、トビムシナガコムシなどの原始昆虫類が生息している[4]ことから、これらの動物群も含め「内間木洞及び洞内動物群」として岩手県指定天然記念物となっている[1][4]。また、三陸ジオパークのジオサイトにも選定されている[6]

「千畳敷」と呼ばれる大空洞のほか、北洞・南洞・稲妻洞・風寒洞の4つの主洞、さらに多数の支洞が存在する[6]。また、鍾乳石の連なりによって巨大な滝や山に見える「大瀑布」「内間木富士」とそれぞれ呼ばれるポイントがある[1]。冬季は、天井から滴る水滴が長い時間をかけて凍り、筍のように地面から伸びる氷筍が洞内に形成され、大きなものは2メートル以上にもなる[1][6]

動物たちの生息環境保全のため[5]、通常は研究や教育目的以外で立ち入ることはできない[1]が、毎年2月第2日曜日の「氷筍観察会」、7月第2日曜日の「内間木洞まつり」の年2回に限って一般公開される[1][5][6]

脚注

  1. ^ a b c d e f g 内間木洞”. 久慈市 (2020年3月17日). 2024年5月11日閲覧。
  2. ^ 内間木洞及び洞内動物群”. 北三陸ヒストリア デジタルアーカイブ. 久慈市教育委員会. 2024年5月11日閲覧。
  3. ^ 三陸ジオパーク”. 久慈市 (2020年3月9日). 2024年5月11日閲覧。
  4. ^ a b c d 内間木洞及び洞内動物群”. いわての文化情報大事典. 岩手県文化スポーツ部文化振興課 文化芸術担当. 2024年5月11日閲覧。
  5. ^ a b c 内間木洞とは|KUJI VISITORS’ GUIDE”. 久慈市観光情報 KUJI VISITORS’ GUIDE. 久慈市観光物産協会. 2024年5月11日閲覧。
  6. ^ a b c d 三陸ジオパーク|22.内間木洞(うちまぎどう)”. 三陸ジオパーク. 2024年5月11日閲覧。

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