羅生門_(鍾乳洞)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 羅生門_(鍾乳洞)の意味・解説 

羅生門 (鍾乳洞)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/03 07:47 UTC 版)

羅生門第一洞(2010年8月7日)
羅生門第三洞内の展望台
地図

羅生門(らしょうもん)は、岡山県新見市草間にある、陥没ドリーネ群中の巨大な天然橋鍾乳洞である。

多数の鍾乳洞やドリーネの点在するカルスト地形の広がる、阿哲台と呼ばれる標高約400メートルのカルスト台地上に位置しており、1930年(昭和5年)8月25日に国の天然記念物に指定され、2007年には、日本の地質百選にも選定された。

また、映画八つ墓村公開当時に作られたポスターのひとつに、作中に出てくる落武者がこの羅生門をバックにして撮影されたものがある。

概要

鍾乳洞の天井が陥没し、残った部分が天然橋になったもので、第一門から第四門まである。第一門付近では岩石崩落の危険もあるので注意が必要である。

第一門は高さ38m、幅17mのアーチ状の天然橋で、他とは独立しており、上部を通行できる。第二門と第三門は一体に連結していて、洞口を三つ有する一つのカルストトンネルとも言える。第四門は吸い込み穴型の長大な鍾乳洞で、約300m奥の最奥部は地底湖になっている[1][2]

第二門から第四門までが一体に連結している一つのカルストトンネルで、第四門の奥に吸い込み穴の羅生門第一洞があるとした記述もある[3]。落石や西日本豪雨の影響により、現在は第一門しか見ることができない。

脚注

  1. ^ 『岡山県 地学のガイド - 岡山県の地質とそのおいたち』 コロナ社、1980年 光野千春・沼野忠之監修、野瀬重人編。134ページ ISBN 4-339-07511-6
  2. ^ 岡山県新見市教育委員会・羅生門自然環境保護保全調査団編:羅生門自然環境保護・保全調査報告書, 1999
  3. ^ 岡山のカルスト, 1992. 山陽新聞社

参考文献

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度56分19秒 東経133度33分36秒 / 北緯34.93861度 東経133.56000度 / 34.93861; 133.56000


「羅生門 (鍾乳洞)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「羅生門_(鍾乳洞)」の関連用語

羅生門_(鍾乳洞)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



羅生門_(鍾乳洞)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの羅生門 (鍾乳洞) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS