公演の中継について
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「バイロイト音楽祭」の記事における「公演の中継について」の解説
バイロイト音楽祭の第1チクルス(1回目の公演。音楽祭では各公演=チクルスが複数回行われる)は公演の放送の主管局であるバイエルン放送を含むドイツのARD加盟各局をはじめとしたヨーロッパの多くの国のラジオ局(多くはクラシック専門のFMラジオ局)で全演目が生中継されている。またARD加盟各局などが提供するインターネットラジオのストリーミングにより全世界で生中継を聴くことも出来る。 日本でのラジオ放送としてはNHK-FM放送が本放送開始初期から毎年全演目を放送している。一時期『パルジファル』のみ復活祭の時期に放送した事があったが、バイロイト音楽祭125周年の2001年からはNHK-FMの年末特番編成(12月下旬、『ニーベルンクの指環』がある場合は7日間、ない場合は5日間)での連夜放送に固定された。放送日は編成の都合により例年若干の変動がある。 放送は毎晩21時頃から開始され、1回の放送時間は2時間半から5時間と長いものになるため、通常午前1時から始まるラジオ深夜便のラジオ第1とのサイマル放送開始時刻に影響することがある。 2010年にはバイロイト音楽祭のテレビでの生中継が実現した。同年8月21日のクリスティアン・ティーレマン指揮『ニーベルンクの指環』第1日『ワルキューレ』第3チクルスがNHK衛星ハイビジョンにて生中継された。これはバイロイト音楽祭におけるティーレマン指揮の最後の『ワルキューレ』公演であり、日本からは藤村実穂子がフリッカ役で出演した。2011年8月14日にはBSプレミアムにてアンドリス・ネルソンズ指揮の『ローエングリン』が生中継された。2012年以降はプレミアムシアター枠での事前収録の放送となる。 2012年 『パルジファル』(フィリップ・ジョルダン指揮、現地8月11日収録、8月27日未明放送) 2013年 『さまよえるオランダ人』(クリスティアン・ティーレマン指揮、現地7月25日収録、8月26日未明放送) 2014年 『タンホイザー』(アクセル・コーバー指揮、現地8月12日収録、10月20日未明放送) 2015年 『トリスタンとイゾルデ』(クリスティアン・ティーレマン指揮、現地8月7日収録、10月26日未明放送) 2016年 『パルジファル』(ハルトムート・ヘンヒェン指揮、現地7月25日収録、10月17日未明放送) 2017年 『ニュルンベルクのマイスタージンガー』(フィリップ・ジョルダン指揮、現地7月25日収録、8月21日未明放送) 2018年 『ローエングリン』(クリスティアン・ティーレマン指揮、現地7月25日収録、8月27日未明放送) 2019年 『タンホイザー』(ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、現地7月25日収録、8月26日未明放送)
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