八連覇達成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/04 14:14 UTC 版)
「1965-1966シーズンのNBA」の記事における「八連覇達成」の解説
10年ぶりにデビジョン首位の座を明け渡したボストン・セルティックスは、10年ぶりにプレーオフ1回戦(デビジョン準決勝)からの参戦となった。初戦の相手はシンシナティ・ロイヤルズだった。セルティックスはオスカー・ロバートソンとジェリー・ルーカス擁するロイヤルズに苦戦を強いられ、1勝2敗と先にシリーズ王手を掛けられた。しかしチームの立て直しに成功したセルティックスは、2連勝を飾ってデビジョン決勝へ進んだ。 デビジョン決勝でセルティックスを待っていたのは、打倒セルティックスに燃えるウィルト・チェンバレンとフィラデルフィア・76ersだった。デビジョン準決勝の激戦で疲労困憊の上、レギュラーシーズン中の直接対決では負け越している相手だけに、セルティックスの連覇記録もいよいよ途切れるかに思われたが、蓋を開けてみればセルティックスが4勝1敗であっさりと勝利した。どうしてもセルティックスに勝てないチェンバレンは弱点のフリースローを徹底的に突かれ、このシリーズでも68本のフリースローを打たされ、28本しか決められなかった。 ウエスタンからはライバル、ロサンゼルス・レイカーズが勝ちあがってきた。レイカーズはエースのエルジン・ベイラーが選手生命を脅かすほどの故障を抱えており、このシーズンはそれまでのキャリア平均を大幅に下回る16.6得点9.6リバウンドの成績だったが、プレーオフに入って徐々に調子を上げていき、デビジョン決勝で宿敵セントルイス・ホークスを破って2年連続でファイナルに進出した。 ファイナル第1戦はベイラーが36得点、ジェリー・ウェストが41得点を記録し、オーバータイムの末にレイカーズがものにした。その後セルティックスが3連勝、レイカーズが2連勝し、シリーズは第7戦までもつれた。最後はリーグ最小失点を誇るセルティックスのディフェンス力が、リーグ最多得点を誇ったレイカーズのオフェンス力を封じ込め、95-93のロースコアゲームでセルティックスが勝利し、8年連続の優勝を決めた。八連覇という金字塔はNBAに留まらず、アメリカのプロスポーツ史の中でも最長記録である。 表 話 編 歴 ボストン・セルティックス 1965-66NBA優勝5 ジョン・トンプソン | 6 ビル・ラッセル | 11 メル・カウンツ | 12 ウィリー・ナオルス | 12 ロン・ワッツ | 16 サッチ・サンダース | 17 ジョン・ハブリチェック | 18 ウッディ・ソウルズベリー | 19 ドン・ネルソン | 20 ラリー・ジークフリード | 21 ロン・ボーナム | 24 サム・ジョーンズ | 25 K・C・ジョーンズ | 28 シフゴ・グリーン | コーチ:レッド・アワーバック
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