八月の祭礼準備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 01:37 UTC 版)
8月に入ると世話人の仕事も多忙をきわめるようになり、各自の稼業を休みながら世話人の仕事に奔走する。特に祭り直前の10日間ほどは、完全に本業を休み全休状態で祭りの準備に明け暮れる。世話人は、火祭の1ヵ月前から精進潔斎の生活に入り、女人に触れてはならず、世話人の妻も祭りの場ではあまり表に出ないものとされている。浅間神社の神職らもまた、祭礼期間中は潔斎の生活を送り、豚肉や牛肉など4つ足の動物を食するのは禁忌される。 8月初旬からの世話人の仕事を順に挙げると、祭典寄付集めと集計、神輿巡幸時にセコらの休憩所となる家々への挨拶回り、神輿行列を先導するアゲ太鼓のバチの製作(バチのみ年毎に新調され、山から切り出したクルミの木を削って作る。)、タイマツの点火材として使われるヤニ木(松脂)の採取および作製(約80組)、御旅所に立てる6本の御神木に使用するモミの木と、榊の代用となるソヨゴを富士山麓の恩賜林の奥深くまで行って切り出し、上吉田コミュニティーセンターでの御旅所、神楽殿の設営、大松明を運搬し本町通りの所定位置道端へ設置、山砂の敷布など、休む間もなく連日連夜準備に追われる。
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