入野 義朗

デジタル大辞泉

いりの‐よしろう〔‐よしラウ〕【入野義朗】

読み方：いりのよしろう

［1921〜1980］作曲家。ウラジオストクの生まれ。諸井三郎に師事。日本における十二音音楽の先駆者。作品に「弦楽六重奏」、オペラ「綾の鼓」など。

ピティナ・ピアノ作曲家事典

入野 義朗

【英】：Irino, Yoshiro

[日本]  1921～1980

2006年5月 執筆者： 須藤　英子

ソ連ウラジオストク生まれ。1943年東京帝国大学（現東大）経済学部卒。在学中より諸井三郎に作曲を師事。東京銀行勤務や海軍主計を経て、戦後作曲家として独立。46年に柴田南雄、戸田邦雄らと「新声会」を結成し、作品発表会を開催する。その後、シェーンベルクの創始した12音技法に強い関心をもち、雑誌等にて紹介に努めると共に、51年には日本人として初めて12音技法による作品《7楽器のための室内協奏曲》を作曲。57年、柴田南雄、黛敏郎、諸井誠らと「20世紀音楽研究所」を創立し、海外の新しい動向を紹介する。70年代には邦楽器やアジアの楽器のための作品を創作。自身が創設に携わった桐朋学園音楽大学にて教壇に立つと同時に、日独現代音楽祭（現パンムジーク・フェスティバル）、アジア作曲家連盟の設立など、国際的な活動にも熱心に取り組んだ。80年、病にて他界。81年には遺志により「入野賞」（若い作曲家の為の国際作曲賞）及び「ACL入野義朗記念作曲賞」（アジアの作曲家の為の作曲賞）が設立され、個人事務所として発足したJMLでは、現在も夫人の高橋冽子氏を中心に、現代音楽関連のセミナーや国際交流、また各種音楽教育が続けられている。

ピアノ独奏曲

作曲年代順  [ピアノ独奏曲]

組曲第1番／ 1938

三つのピアノ小品／ 1967-68

ピアノソナタ No.1／ 1938

フューネラル・マーチ／ 1943

無題／ 1943

変奏曲／ 1943

三つのピアノ曲／ 1958

子供のための作品  [ピアノ独奏曲]

四つの小曲／ 1969

お菓子を買いましょう／ 1963

ある日のペペ／ 1967

ピアノ合奏曲

作曲年代順  [ピアノ合奏曲]

2台のピアノのための音楽／ 1963

子供のための作品  [ピアノ合奏曲]

マーチ／ 1970

子供のためのピアノ曲／ 1972-75

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入野義朗

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入野 義朗（いりの よしろう、1921年11月13日 - 1980年6月23日）は、日本の現代音楽の作曲家。