入線に伴う改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 15:43 UTC 版)
「名鉄モ580形電車」の記事における「入線に伴う改造」の解説
名鉄において余剰になったモ580形4両のうち、前述モ583を除いた3両については、東田本線(市内線)の車両体質改善を目的に豊橋鉄道が購入した。豊橋鉄道における形式名は「モ3200形」で、最初に入線したモ584がモ3201、続いて入線したモ581がモ3202、モ582がモ3203と改番されている。豊橋鉄道での竣工日はモ3201が1976年12月24日付、モ3202・モ3203が1981年(昭和56年)1月12日付である。 豊橋鉄道での入線にあたり、3両とも赤岩口の自社工場にて改造工事が施工された(2次車については名鉄岐阜工場で準備工事を施工した上で搬入)。その改造内容は、 ワンマン運転対応化豊橋鉄道市内線のワンマン運転方式は、運賃前払いの前乗り・中降り方式。 前照灯を屋根上から正面中央窓下へ移設 正面中央窓を、他形式と同様のHゴム固定に変更 方向幕を再設置 屋根上へ雨樋を新設 Z形パンタグラフを屋根上中央部へ移設 ストロークリーム地に赤い帯を巻いた「新豊鉄色」へ塗装変更 といったものである。このうち方向幕再設置については、最初のモ3201は名鉄時代に埋められていたものを復活させただけで小型のままであったが、2次の2両では寸法を拡大して施工された。この改善は後にモ3201にも波及している。 モ3200形の導入により、戦前製のモ3700形・モ3800形各1両が置き換えられ、モ3700形で残った1両(モ3702)も予備車となった。
※この「入線に伴う改造」の解説は、「名鉄モ580形電車」の解説の一部です。
「入線に伴う改造」を含む「名鉄モ580形電車」の記事については、「名鉄モ580形電車」の概要を参照ください。
- 入線に伴う改造のページへのリンク