入札・監督・終了
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/25 10:19 UTC 版)
「イギリスの鉄道フランチャイズ」の記事における「入札・監督・終了」の解説
各フランチャイズの範囲や条件などは運輸省によって決定され、運行権も運輸省によって与えられる。なお、権限移譲の一環として、スコットレールとカレドニアン・スリーパーはトランスポート・スコットランド(英語版)が、ウェールズ&ボーダーズはトランスポート・フォー・ウェールズ(英語版)が管轄している。 入札が行われる前に運輸省はまず概要を記載した事前情報通知(Prior Information Notice)を発行し、地域の運輸連合や自治政府、運輸省管轄の非政府部門公共機関(英語版)で監視機関のトランスポート・フォーカス(英語版)への諮問を行う。この後、詳細な条件を記載した正式な入札招待状(Invitation To Tender)が事前審査を経た候補事業者3~5社に送付される。入札招待状には契約案がいくつか含まれており、契約案を事業者自らが提案することも可能である。最終的な落札者は案の実行可能性や創出価値、信頼性などによって決定される。また、入札者の過去の実績が検討の要素となる場合もある。 実績は契約期間中を通して監視される。 制度開始当初は実績が振るわない場合には財政支援が行われることもあったが、2004年の改革以降は特別な理由がない限り救済は行われないことになっている。代替として、契約の終了を早める措置を取ることが可能であり、この場合運輸省直営の最終手段運行事業者(Operator of Last Resort)が再契約までの間の運行を行う。なお、これが発生した際に同じ事業者によって運行されている他のフランチャイズも契約を強制終了させることができるという条項も定められている。
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